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~いち~ あるところに、あおいおんなのこときいろいおんなのこがおりました。 あおいおんなのこは、きいろいおんなのこのことがだいすき。 きいろいおんなのこは、あかいおんなのこのことをおもっていて。 ふたりのきもちは、ずっとすれちがったままでした。 でも、あおいおんなのこにきすされたきいろいおんなのこは、きがついたのです。 じぶんにとって、あおいおんなのこがどんなそんざいなのか。 そしてふたりは、ついにしあわせをげっとしました。 ―――けど、きいろいおんなのこのなかで、あおいおんなのこはいちばんになれたのでしょうか。 1 シュッ、と黄色い小ビンに入った香水を手首と耳の後ろに軽く吹き付ける。 その匂いを嗅ぎながら、鏡の前で一回転。 「―――うん、これでよし、と。どこもおかしくないよね?」 最後のチェックを済ませ、確認するかのようにわたしは鏡の中の自分に話し掛けた。 この日の為に買っておいた秋物の花柄の黄色いワンピース。 いつもよりちょっと派手なデザインだったから、ちょっと心配だったけど―――。 「……これなら美希ちゃんも気に入ってくれるよね」 美希ちゃんと……友達以上の関係になったのが、夏の終わり。 それから今日まで、学校やクローバー、プリキュアとしての活動が忙しくて。 なかなか二人きり、って状況になれないまま、気が付けばもう秋の半ば。 だけど――――今日は。 「……祈里?鏡の前で何をニヤニヤしてるの?」 「え?あ……」 いつからわたしの後ろにいたのか、お母さんの声で我に返る。 ……本当……頬が緩みっぱなしだわ……。 「……や、やだ……な、なんでもないの」 軽く両手で頬を叩いて、お母さんを振り返る。 お母さんはわたしの心を見透かしたように微笑んで。 「―――ま、祈里もお年頃って事よね。おめかししちゃって……デ・エ・トなんでしょ?」 「あ、で、デートなんて……うぅ……」 からかうようなお母さんの口調に、恥かしくなって言葉に詰まってしまう。 デート……そう、今日は美希ちゃんとの初デートなんだ……。 今までだって二人で出掛けたりする事はあったけど……でも。 (こ、恋人としてって思うと……緊張しちゃうな……) 押さえていた胸のドキドキが大きくなるのを感じる。 デートコースなんかは任せてって美希ちゃん言ってたけど……わたしはどうしたらいいのかしら。 何かできる事があれば……って言ってもいつもよりお洒落するくらいしか思いつかないし……。 「何?今度は不安そうな顔しちゃって……せっかくのデートなんだからもっと楽しそうにしなさい」 「楽しそうに……」 「そうよ。自分の一番好きな人とお出かけするんだから、楽しめばいいの。何も考えないで」 ―――……一番好きな人 お母さんの言葉が少しだけ心に引っかかる。 まだ……わたしの中には残ってるんだ……。 せつなちゃんという存在が。 ―――どこかで断ち切らないといけないのに……。 わだかまりを追い払うように軽く頭を振り、もう一度、鏡に写った自分に話し掛ける。 「――――今日はお母さんの言う通り……楽しめばいいのよ、祈里……」 さっきまでは自然と笑っていたのに。 今鏡の中にいる少女は、ただぎこちなく唇の端を吊り上げているだけだった。 * 「ご、ごめんなさい!美希ちゃん、待った?」 待ち合わせ場所の公園。 入り口から美希ちゃんの姿を見つけたわたしは、急いで彼女へと駆け寄った。 「待ったも何も……まだ約束の時間まで十分もあるわよ?そんなに慌てなくても……」 「で、でも美希ちゃんもう……」 「気にしないで。あたしが勝手に早く着きすぎただけだし……ほら、汗かいてる」 バッグからハンカチを取り出して、美希ちゃんはわたしの汗を拭ってくれる。 あ、この香りって……美希ちゃんも……。 「あ、ありがとう……」 「せっかくお洒落してるんだから……もっと落ち着いてよ、ブッキー」 気が付いてくれたんだ……。 それが嬉しくて、わたしは少しだけ笑顔を取り戻す事が出来た。 「え、えへへ……。み、美希ちゃんだって今日は素敵、よ?」 全体的に彼女のイメージカラーである青を基調にしてる事は変わらないけど。 いつもなら長く下ろした髪を、後ろでシニヨン風にまとめていて。 何か……いつもより大人っぽい雰囲気。 「ありがと……ってお互いに褒めあってるのも恥かしいわね。ちょっと予定より早いから……少し公園の中でも散歩する?」 「?予定って……?」 「まだ内緒……さ、行きましょ」 歩き出す美希ちゃんの後ろを、わたしもトコトコと追いかける。 お互いに何を話すでもなく、ただ公園の中をゆっくり歩いて。 だけど、不思議とそれだけでもわたしの心は満たされていた。 (いつも傍にいたのに、こんな事意識してなかったわ) 美希ちゃんが隣にいる事が、いつの間にか当たり前になってしまってたから。 こんな風に安らぎを与えてくれる存在だったなんて、気が付かなかった。 (一番好きな人―――か……) せつなちゃんの事が再び頭をよぎる。 彼女に恋焦がれていた時は、ただ熱くて、黒い衝動がわたしの中にあるばかりだった。 今こうして美希ちゃんと一緒にいるのとは正反対。 そのどちらが一番好きだって事の証明になるのかは分からない。 ―――――けど、やっぱりまだ……。 (……ダメ、難しく考えるのは悪い癖だわ……) 今は楽しまないと。何も考えずに。 ぎゅ。 「え……?」 唐突に握られた手の感触に、驚いて顔を上げると、いつの間にか先を歩いていた美希ちゃんが隣を並んで 歩いていて。 「……こ、これくらいいいでしょ?こ、恋……人同士、なんだし……」 真っ直ぐ前を向いて、目も合わさずにそう言う美希ちゃん。 耳まで赤くして照れている様子が可笑しくて。 「ふふっ……そうよね。恋人さんだもん」 手を繋いだまま、彼女の腕に寄り添う。 今はただ、楽しもう。彼女の傍にいられる事を。 この優しさに包まれている事を。 わたし達は本来の待ち合わせの時間になるまで、ただゆっくりと公園を歩いていた。 ~に~ きいろいおんなのこのこころのなかには。 まだあかいおんなのこへのおもいがのこっていました。 じぶんにとってのいちばんはだれなのか。 かのじょは、まだそれをきめかねています。 あかいおんなのこへは、まるでひのようなはげしいこいごころを。 あおいおんなのこへは、まるでみずのようなしずかなこいごころを。 まったくちがうふたつのきもち。 はたしてかのじょはそのうちのどちらをえらぶのでしょう? 2 公園での散歩を楽しんだ後、わたし達は電車に乗って、隣町まで移動した。 美希ちゃんが言うには、最近出来たいい場所があるんだって。 「結構考えたんだけど……初めてのデートにはね、どうしてもそこに行きたいの」 手を繋いだままで、わたし達が着いたのは……。 「プラネタ……リウム?」 ロマンチックだけど……美希ちゃん星とか詳しかったかしら? チケットを買い、休日だという事もあって多少込み合っているホール内に入る。 席に着いてしばらく待つと、アナウンスと共に場内が暗くなった。 『四季の夜空を彩る星々……まずは春から―――』 ドームの天井に映し出される星達。 顔を上へと向けてそれらを眺めながら、思わず呟いてしまう。 「綺麗……」 イミテーションと分かってはいても、その星々の煌きにわたしは目を奪われた。 クローバータウンだって夜空は綺麗に見えるけど、こうまではっきり見えることなんてあまりないもの。 『次は夏の夜空。<夏の大三角>として有名な琴座のベガ、白鳥座のデネブ、鷲座のアルタイルは―――』 わたしの手を握っていた美希ちゃんの手に力がこもる。 ―――?美希ちゃん、どうしたの? 「……これはね、ブッキー、自己満足みたいなものなんだけど……聞いて欲しいの」 わたしにだけ聞こえるように、小さな声で美希ちゃんが呟く。 「夏のね、お祭りの時。あたし、初めてあなたの……せつなへの想いを知ったの。夜空を見上げてたブッキーの……涙を堪えている姿を見て」 ―――え? あの時の事……見てたの? 「本当なら、こうしてブッキーの手を握ってあげたかった。いつもみたいに。―――だけど」 美希ちゃんの手が震えているのが伝わってくる。 わたしは美希ちゃんの横顔へ顔を向けたけど、彼女はまだ夜空を見上げたまま。 「あなたの傍に駆け寄る事すら出来なくて……その事がね、ずっと後悔として胸の中にあったの」 「美希……ちゃん……」 「この夏は……すごく色んな事があって……それであたし達付き合う事が出来たけど……それだけはもうどうしても取り戻せない―――だから、せめて同じように夏の夜空を見ながら、伝えたかった」 思い切るように息を大きく吸い、美希ちゃんはやっとわたしへと顔を向けた。 「あたしが、いるわよ。ブッキー。あなたの傍にはいつだって。楽しい時だけじゃない。悲しい時も、苦しい時も、こうやって手を握っててあげる」 真剣な眼差しでわたしを見つめる美希ちゃん。 彼女の言葉を聞いているうちに、何故だかわたしは……嬉しいのに……泣きそうになって。 ポスン、と彼女の胸に頭を埋める。 「ありがとう……美希ちゃん……」 「ぶ、ブッキー、泣いてるの!?ゴメン。変な事言っちゃった?」 「ううん……ふふ……なんか結婚式の誓いみたいだね」 星空を二人で見上げる。 秋、冬と変わり行く天空の星々。 現実で季節が変わっても、年月が過ぎていっても、いつもこうしてあなたといたい。 せつなちゃんじゃなくて……美希ちゃんと……。 * 星々の輝きが消えて、場内の明かりが点く。 周りの観客達が次々と立ち上がる中、わたし達はしばらく余韻に浸るかのように座ったままだった。 「そろそろ行かないと、ね。美希ちゃん、次はどこへ―――」 そこまで言って立ち上がったわたしの目が、座っている彼女の首の後ろに釘付けになった。 今までは美希ちゃんの方が背が高いし、場内が暗かったりして気がつかなかったけど……。 ―――?赤く…なってる……? 「ん、ちょっと待ってね。えーっと……」 何かを確認するように、手帳を開いている美希ちゃん。 彼女はわたしの視線には気が付いてないみたいだけど。 「―――ねぇ、美希ちゃん。最近……どこかにぶつかったりした?……首……とか……」 「?何?ラブじゃないんだから……そんなおっちょこちょいな事しないわよ」 「―――そう―――」 彼女の首に残っている赤い痣のようなもの。 それが何かにぶつかったりしたものじゃなければ……。 (キス……マーク……?) わたしの通っている白詰草は清純なお嬢様学校だけど。 その中にも何人かはませている女の子達もいて……見せてもらった事があった。 でも……美希ちゃんが……誰と? 今までの言葉は……わたしを好きだって言ってくれたのは……嘘だったの? 「よし、じゃあ次は、と。―――?どうしたの?ブッキー?」 「―――ううん……何でもない……」 言葉とは裏腹に胸の内に暗いものが湧き上がるのを感じる。 疑念と嫉妬、そして―――失望。 (美希ちゃん……わたしは間違っていたの……?) さっきまでの優しかった気持ちが次第に消えていく。 「さ、ブッキー、行きま……どうしたの?顔色悪いけど……?」 立ち上がり、わたしの顔を覗き込む彼女。 「何でもないって……気にしないで」 「そ、そう?ならいいんだけど……じゃあ行きましょうか」 美希ちゃんは心配そうに、そっとわたしの手を引き、歩き出そうとする。 だけどわたしは―――。 「え……ブッキー……?」 唐突に振りほどかれた手に、美希ちゃんは驚きの声を上げた。 わたしは無言のまま、黙って一人場内を出る。 「…………」 「ちょ……ちょっと待ってよブッキー!」 彼女の伸ばされた手もその声も、今のわたしには届きはしなかった。 ~さん~ きいろいおんなのこのなかで、あかいおんなのこへのおもいがうすれはじめたのに。 ぴんくいろのおんなのこがのこしたいたずらが、かのじょをくるしめます。 きいろいおんなのこのこころには、くろいおもいがうずまいて。 あおいおんなのこのおもいなんて、もうとどきはしません。 ふたたびすれちがいはじめるふたりのこころ。 とおざかりはじめるふたりのきょり。 ふたりは、このあとどうなってしまうのでしょうか。 3 「―――それでそれで?この後黄色い女の子と青い女の子はどうなるの?」 「えー?これで終わりなんだけど……」 「……ラブ……ちっとも終ってないじゃないの」 わはー、とごまかすように笑うラブお姉ちゃんに、あたしだけじゃなく、せつなお姉ちゃんまで不満げな様子。 「つまんないつまんないー!ここからが一番いいところなのにー!!」 「物語としては破綻してるんじゃない?それ……」 「う……千香ちゃんが退屈してるっていうから……せっかく作ってきたお話だったのに……」 ここはあたしの病室。 退院を間近に控えたあたしを、ラブお姉ちゃんとせつなお姉ちゃんがお見舞いに来てくれていた。 日頃から何か面白い事ない?って言っていたあたしに、ラブお姉ちゃんが絵本を描いてくれたんだけど。 「これでも頑張ったんだよ?だけどこれくらいまでしか見当がつかないし……」 「?変な言い方ね?ラブの作ったお話じゃないの?それ」 「い、いやそうなんだけどね……この後どうなるかまではまだ……」 困ったようなラブお姉ちゃんに、せつなお姉ちゃんは腕組みして。 「……それにしてもそのピンク色の女の子の悪戯は酷いわね……頭にくるわ……」 「そーそー、ひどいよね!二人の仲を引き裂くような真似して!」 「本当よ!目の前にいたら精一杯叱ってあげたくなるくらい!」 「ふ、二人とも……そ、そんな悪いコじゃないんだよ?ピンクの女の子も……」 必死にピンク色の女の子の肩を持つラブお姉ちゃん。 その様子が可笑しくて、あたしとせつなお姉ちゃんは笑ってしまう。 「お話の中の事なのに、ヘンなの~」 「あ、そ、そうだよね……は、はは……」 ラブお姉ちゃんは何故かホッとした様子。 「で、ラブ。この後……何となくでも考えてないの?気になるわ」 「あたしも気になる~!教えて教えて~!」 「う~ん……この後、かあ……」 立ち上がり、ラブお姉ちゃんは窓辺へと移動した。 あたし達に背中を向けて、ラブお姉ちゃんは空を見上げながら。 「……絵本だからさ。よくある終わり方すると思うよ。この後……何があったとしても」 ラブお姉ちゃんの顔はあたし達からは見えなかったけど。 でも……何でだろう。 「きっとあのコ達なら……何があったって……ね」 ラブお姉ちゃんは少し泣いてるように……あたしには見えた。 * 人の多い大通りを、わたしは早足で歩いていく。 後ろからは美希ちゃんの呼ぶ声がするけど……速度を緩めないままで。 そんなわたしの肩に、彼女の手が置かれた。 「待ってってば!どうしたのよ、ブッキー……」 「別に……どうもしてない」 彼女を振り返る事もせず、暗い声で返事をする。 「どうもしてないワケないじゃない……ねえ、あたし……何か気に障るような事した?」 「…………」 とぼけてるの、美希ちゃん? それとも、わたしならその首の痕に気が付いても怒らないとでも思った? 「ブッキーってば―――――」 足を止めたわたしの前に、美希ちゃんが回り込んだ。 心配そうにわたしを覗き込んでくる彼女の顔から―――目を逸らす。 「ねえ……お願いだから何とか言って……あたしが悪いなら謝るし……な、何でもするから……」 「―――何でも?」 必死って言ってもいい美希ちゃんの懇願に、わたしの中の黒い気持ちが反応する。 何でも……してくれるんだ。 ―――じゃあ。 「キスして」 「キ―――」 わたしの言葉が予想外だったのか、一瞬言葉に詰まる美希ちゃん。 その様子を見て、わたしは少し歪な笑みを浮かべた。 「今すぐ、ここでキスして。何でもしてくれるんでしょう?だったら―――」 無理を押し付けてる事は分かっている。 周りには大勢の人たちが歩いてるし、もしそんな事したら好奇の目で見られるのは確実だもの。 それに読者モデルをやってる美希ちゃんが、もし気が付かれたとしたら大変だものね。 さあ、どうするの?美希ちゃん? ――――――やっぱり嫌なコだな、わたし……。 目が潤み出すのが分かる。 こんな女の子じゃ……美希ちゃんが浮気してても……何も言えないわ……。 そう考えて俯いたわたしの顎を、美希ちゃんの手が持ち上げた。 (―――え?) 驚いて、逸らしていた目を美希ちゃんへと戻した時、わたしの唇に。 ―――彼女の柔らかな唇が静かに重なって。 頭の中がぐるぐると回っている。 ―――美希ちゃん、ダメだよ!皆見てる! ―――もし美希ちゃんがモデルさんだってバレたら大変だよ! ―――どうして?どうして平気でこんな事が―――。 混乱するわたしの左手を、彼女の右手が握り締める。 壊れやすい大切な物を守るかのように、優しく。 わたしもいつしか、その手の感触に身を任せるように、そっと目を閉じた。 唇が離れ、わたしが再び目を開けた時、そこには微笑む美希ちゃんの顔があった。 「―――これでいい?ブッキー……」 「………あ……う、うん……」 ぼうっとしたままの頭で、なんとか返事を返すわたし。 やがて徐々に意識がハッキリしてきて。 「!!み、美希ちゃん!!」 「……やっとあたしの目を見てくれた……」 空いている左手を背中へと回し、美希ちゃんはわたしを抱きしめる。 「……さっき言ったばかりじゃない……悲しい時も、苦しい時もあたしがいるって……。今だって……」 繋がれた手に、力が込められた。 まるで、わたしの中の黒い思いを流し去ろうかとするように。 ―――バカだな、わたし。 ―――美希ちゃんを、疑っちゃうなんて。 ぽろぽろと涙が零れ落ちる。 「ブッキー!だ、大丈夫?!」 「え、えへへ……だ、大丈夫。今日は泣いてばっかりだね……初めてのデートなのに」 涙を拭いて、わたしも右手を彼女の背中に回す。 左手には、彼女の想いに答えるように力を込めて。 「―――ねえ、美希ちゃん。少しかがんで……首を向こうに捻ってくれる?」 「?え?ブッキー……何を……?」 「いいから……お願い……」 不思議そうにしながら、美希ちゃんが首を少し捻る。 そして、わたしの前には、例のキスマー……赤い痣が。 躊躇う事もせず、わたしはそこに口付けた。 ―――少し美希ちゃんがくすぐったそうな声を漏らしたけど……。 結婚式なら、これは、誓いのキス。 もう二度とあなたの傍を離れたりしないように―――。 赤い痕を覆い消そうとするように、激しく、強く、わたしは口付け続けた。 ちゅ……と音を立てて、唇を離した。 それから首を戻した美希ちゃんと、お互いに見つめ合う。 「な、なんだったの……今日は分からない事ばかりだわ……」 首筋を撫でながら、不思議そうにしている美希ちゃん。 わたしはそんな彼女に微笑んで。 「いいの!分かって欲しいのは―――美希ちゃんがわたしの一番なんだって事だけなんだから!」 大好きだよ、美希ちゃん。 この世界の誰より、あなたが好き。 そう、今なら―――それが言えるわ。 そして―――さよなら。せつなちゃんへの想い。 「あ……」 わたしの言葉に、顔を真っ赤にする美希ちゃん。 その様子を見て、わたしはクスッと笑ってしまう。 ――――――そして、ハッと気が付いた。 「み、美希ちゃん……ま、周り……」 「周り……って?えっ!?」 いつの間にか周りでは、道行く人々が足を止め、呆然と、あるいは頬を赤らめながらわたし達を見つめていた。 その状況に、わたしの顔も熱くなって―――――。 「み、みんな見てるよ……ど、どうしよう……」 「あ、そ、そうね!とりあえずこの場を離れなきゃ―――」 オロオロするわたしの手を引き、美希ちゃんは駆け出した。 「―――ね、ねえ美希ちゃん、この後はどこへ行くの!?」 わたしの問いかけに、美希ちゃんは微笑んでウィンクする。 「あたしのデートプランは、完璧!なんだから!楽しみにしておいて!」 その言葉に、わたしもニッコリ笑顔を返す。 ―――そしてもう離したりしないように、繋いだ美希ちゃんの手を強く握り締めた。 「勿論―――わたし、信じてる!!」 あなたが傍にいてくれるなら、きっと。 どんな事があったって、楽しいものになるって、ね。 デートだけじゃなくて。 これから先も、ずーっと続いていく……。 わたし達の物語も―――――――――……。 ~よん~ こうして、あおいおんなのこはきいろいおんなのこのいちばんになったのです。 そしてふたりのおんなのこは、それからもしあわせにくらしたのでした。 いつまでも、いつまでも。 ずーっと、ね。 ……ちょっぴり、くやしいけど。 めでたし、めでたし。 おしまい 了
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ラブ「ねーねー、またイースのフィギュアが出るんだって!」 祈里「イースちゃんはいつも一番手ね」 美希「どうしていつもイースばっかり。ビジュアルと言えば完璧なアタシでしょ」 せつ「私が喜んでいるとでも思ってるの! どうせなら私かパッションを……」 美希「せつなは地味だし、パッションは暑苦しいものね」 せつ「冬にヘソ出してた美希に言われたくないわ」 祈里「喧嘩はやめようよ。ほら、ベリーのフィギュアーツで遊びましょ」 美希「女の子はそんな遊び――って、こら! ラッキー! ベリーを噛むな齧るな持ってくな~」 せつ「は~~。あれじゃ世界に羽ばたくトップモデルなんて夢のまた夢ね」 祈里「トップダンサーなら、あそこでイジケてるけど……」 ミユ「ノーザですらフィギュア化されてるのに……私はトリニティの……ブツブツ」 ラブ「まあ……みんなも予約でゲットだよ!」
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登録日:2010/02/08 Mon 22 49 53ですぅ 更新日:2024/05/21 Tue 05 41 00NEW!ですっ 所要時間:約 8 分で読めるでしゅ ▽タグ一覧 10年冬アニメ 2010年 ABC DJ ※日曜朝8時30分です。 おジャ魔女どれみ こころの大樹 こころの花 アニメ テレビ朝日 トロピカル〜ジュ!プリキュア ハートキャッチプリキュア! ビターエンド フォルテッシモする? プリキュア プリキュアシリーズ 久川綾 五代目 人気作 伝説の最終決戦 地デジ対応 子供向けアニメ ←大人も楽しめるストーリー 山田隆司 心 感動のラスト 東映 東映アニメーション 桑島法子 水樹奈々 水沢史絵 涙腺崩壊 砂漠の使徒 稀にギャグあり 終盤は鬱展開の嵐 花 花言葉 豪華声優陣 長峯達也 馬越嘉彦 高血圧ヒロイン 鬱 鬱展開←主に中盤と終盤 あなたのハートをキャッチします! あつまれ!4つの花の力よ!! 『ハートキャッチプリキュア!』とは『プリキュア』シリーズ7作目で、5代目にあたるプリキュアである。 略称は「ハトプリ」「ハトキャ」。 放送時期は2010年2月から2011年1月。 ◆概要 例によって世界観を一新しただけでなく、何と言っても 従来作と大きく毛色の違う絵柄 が特徴。 本作では、『おジャ魔女どれみ』シリーズでキャラクターデザインを担当した馬越嘉彦が キャラクターデザイナーに起用されており、ぶっちゃけまんま『どれみ』の画風である。 本作の放送当時20代くらいの人間なら、キャラクターデザインを見ただけで「あ、同じ人だ」と気付いた人もいたかもしれない。 また、シリーズ構成は『どれみ』のシリーズ構成を担当した山田隆司が起用された。(なお、各話脚本は「栗山緑」名義でクレジットされている) 作風は『どれみ』の系譜を継ぎ「人助け」「人情話」がメインに置かれた設定となっており、 「毎回悩みを抱えたゲストキャラが登場し、その悩みがモンスターとなって襲いかかる」 というストーリー展開が特徴である。 この「人の心を媒体に怪物が生まれる」という斬新なパターンは『プリキュア』シリーズに新しい風を吹き込み、 後年のいくつかのシリーズでも踏襲される事となる。 デザインがシンプルになったことで、前作のフレッシュよりもアクションシーンが重視された。 前作は回によってマチマチだったが、本作はかなりの回で戦闘が派手でよく動く。 ちなみに、本作のシリーズディレクターは『どれみ』シリーズで演出デビューとなった長峯達也が担当しており、 馬越嘉彦と山田隆司の起用は、長峯の意向によるものであるとのこと。 この作品で久々に集合した『どれみ』スタッフの面々は意気投合し、 後に『おジャ魔女どれみ16』シリーズを始めとしたシリーズ再展開のきっかけになったという。 前情報ではそんなアクの強い絵柄に対して賛否両論だった(*1)が、 第一話放送時の出来栄えに、大きなお友達がハートキャッチされた。 変身アイテムがケータイから香水になるなど新しい試みもあるが、EDがCGのダンスだったり、 3人目以降のプリキュアの存在を匂わせるなど、前作を引き継いでいる部分も多い。 本作は当時最大収益を上げていたプリキュア2作目の『MaxHeart』を僅かに追い上げ、『プリキュア』シリーズで過去最大の商業成績を記録。 ちなみに、この記録は2023年現在も破られていない。 他のシリーズに比べて女児向けコンテンツのライバルが多くなかった(*2)事も追い風だったと思われる。 更に主演の水樹奈々が歌手活動を通じて一般層への認知度を上げ始めた時期に放送された影響も相まって、この頃からはマスコミ露出も増加しており、プリキュアが名実ともに市民権を得るようになってきた頃の作品でもある。 その末に雑誌の表紙を中の人が飾った結果、当時水沢史絵がナレーション、というかある番組のマスコットを担当していた際、MCの天野ひろゆきに散々イジられるという公開処刑を受けた。 一方で多忙な水樹奈々(*3)はなかなかイベントに出られず、水沢史絵がハートキャッチ代表のような扱いをされていたのも印象深い。そして、彼女が担当したキュアマリンは歴代プリキュアの中でも屈指の人気を獲得する事になる。 なお本作のプリキュアコンビは仕事以外ではほとんど会っていない一方で、水樹奈々曰く水沢史絵とは永遠の友情を誓ったとのことで、ラジオに呼んだ時は大いに盛りあがった。 しかしプライベートで遊んでいないことを明かすと、これまた先の番組で天野ひろゆきにイジられていた。 「奈々ちゃんが忙しいんです!」 これらの理由によって、シリーズ最高傑作に挙げるファンも少なくない。 今作では、より「子供向けへのシフト」を目標。 また、地上デジタル放送ではクイズでプリキュアポイントを溜めるなどの連動企画があった。 「その手は桑名の焼き蛤です!」 「合点承知の助!」 ……子供向け? ◆あらすじ 中学2年生の「花咲つぼみ」は「謎の人物達が争い、木に咲いている花が全て枯れる」という不思議な夢を何度か見ていた。 数日後、私立明堂学園に転入したつぼみは、新しい生活を機に引っ込み思案を克服しようとするも、 クラスメイトの「来海えりか」にハートブレイクされて失敗。 その後、つぼみは自分の夢に出てきていた妖精に実際に遭遇。 「こころの大樹に花を咲かせて欲しい」と頼まれ、つぼみは一度は拒否するも、 謎の変人に「こころの花」を奪われたえりかを救う為、「プリキュア」に変身することを決意する。 ◆主な登場人物 【プリキュア】 馬越氏曰く「コンプレックスからの解放」というテーマがあるそうで、 各々の抱える弱さがキャラクターに設定されている。 花咲つぼみ/キュアブロッサム (声:水樹奈々) 鎌倉から引っ越しをし、希望ヶ花市の「私立明堂学園中等部」に転校してきた女の子。 眼鏡をかけた冴えない外見で引っ込み思案、素直で丁寧な性格&口調。勉強は古文と理科が得意。 転校を機にコンプレックスである性格を克服したいと思っている。歴代最弱のプリキュア(らしい)。 実家はフラワーショップで、将来の夢は宇宙飛行士。 決め台詞は「堪忍袋の緒が切れました!」 高血圧。 性格に反して芯は強いらしく、初変身~名乗りまで見事なアドリブを決めた。 来海えりか/キュアマリン (声:水沢史絵) 明堂学園の生徒で、つぼみのクラスメイト。 お節介でかなりマイペース、思ったことがすぐ口に出る女の子。 初登場時につぼみのハートと一部視聴者のトラウマをえぐりズタボロにしたが、本人に悪気はない。ウザかわいい。 変身で頬に手を当てるシーンにやられた者は多いだろう。 決め台詞は「今度までに考えとく!」ではなく「海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ!」 前作と違い物騒な口癖の二人。 明堂院いつき/キュアサンシャイン (声:桑島法子) 第3話から登場。学園の生徒会長。 武術も勉強も得意という、文武両道を体現したイケメン……と思いきや、じつは女の子。 家のある事情により「男装」して学校に通っており、ふだんは男のようにふるまっているが、 やはり女の子なのか、可愛い物にはメがない。 決め台詞は「可愛い~」ではなく「私の光で照らしてみせる」 燃えと萌え担当。 えりか同様、「プリキュア」になる以前に「デザトリアン」化したことがある。 やはりスタッフは黄色い子好きなのか、総数約5000枚の変身バンクという気合いの入れっぷり。 その為、可愛さ余って憎さなんたらという少数意見も。 変身後の笑顔はとてもかわいい。 月影ゆり/キュアムーンライト (声:久川綾) えりかの姉の来海ももかの親友で、つぼみ達の夢の中に登場したプリキュア。 当初は変身能力を失っていたが、復活。 つぼみ、えりか、いつきの後輩三人組より遥かに強い。もうあいつ一人でいいんじゃないかな 『今よ!』という台詞に視聴者大反響。 「月光に冴える一輪の花、キュアムゥウウンライトォッ!」 キラキラ☆プリキュアアラモードに琴爪ゆかりと剣城あきらが登場するまでは、現役としては唯一の高校生にして、最年長プリキュアだった。 【砂漠の使徒】 「こころの大樹」や「こころの花」を枯らして、世界征服を企む集団。 サバーク博士 (声:楠大典) 砂漠の使徒の指揮官。仮面をつけた謎の男。 ダークプリキュアを創造し、キュアムーンライトの打倒に執念を燃やしている。 しかし、その一方で彼女にある想いを抱いており……。 ダークプリキュア (声:高山みなみ) 黒い衣装に身を包み、闇の力を操るプリキュア。 サバーク博士を実の親のように慕い、キュアムーンライトに激しい憎しみを抱き、倒そうとする。 「敵組織の女性幹部」にして「プリキュアと同格の存在」ながら、最後まで強敵として君臨し続けたシリーズ屈指の異色の存在である。 サソリーナ (声:高乃麗) 三幹部の一人で紅一点。 嫉妬深く、幸せな人間を見るとすぐ機嫌が悪くなる。 髪の毛を操り、先端の毒針で攻撃する。 クモジャキー (声:竹本英史) 三幹部の一人。土佐弁を喋る青年。 硬派で武士然とした性格の戦闘狂で、軟弱な人間を嫌悪している。 プリキュアとは、戦闘を交えるうちに彼女らの強さを認めるようになる。 コブラージャ (声:野島裕史) 三幹部の一人。ウェーブヘアーの美青年。 自分の美しさに惚れ込んでいる大のナルシストであり、人間の心を「醜い」と蔑んでいる。 プロマイド型の爆弾で攻撃する。 スナッキー シリーズ初登場の「戦闘員」。 砂袋を模した砂人間であり、その数は大多数。 一体一体は弱いが、かなりタフ。 デザトリアン (声:金田朋子) 今作の怪物。 萎れかけたこころの花を奪われ、物体と融合させられた人間が成り果てた姿。 破壊衝動のままに暴れながら、自身の悩みを叫ぶ。 金田朋子の声と独特のイントネーションで悩みを叫ぶ様子はかなりシュール。 デューン (声:緑川光) 砂漠の使徒の更に上にいる「砂漠の王」と呼ばれる青年。 地球を砂漠化させ、征服を目論んでいる。 かつてキュアフラワーと戦って、相討ちとなり力を奪われたが、物語終盤で力を取り戻して本領を発揮する。 なお、彼の動機については本編では説明されていないが、漫画版や小説版で明らかとなっている。 【妖精】 変身に必要な「プリキュアの種」を生み出す。 発射された種子を受けとめるとか、今回のプリキュアはエロいですね。 「こころの大樹」を救うため、つぼみ&えりかに助けを求めた。 ちなみに、飛行用のマントにもなる。 シプレ (声:川田妙子) つぼみのパートナーで♀。 コフレとそっくりで、装飾品の色がピンクで耳が上に立っている。 『技の脱糞』 コフレ (声:くまいもとこ) えりかのパートナーで♂。 シプレとそっくりで、装飾品の色がブルーで耳が横に倒れている。 『力の脱糞』 ポプリ (声:菊地こころ) いつきのパートナー。 新たに生まれた妖精の赤ちゃん。 全体的に黄色い。 脱糞は今のところしないもよう。 コッペ様 (声:中の人などいない) 伝説の妖精だが、無口で喋らない。 薫子のパートナーで♂。 前情報の画像でえりかに抱き付かれていた為、登場前にして一部から殺意の対象になっていた。 度々現れる謎のイケメンさんの正体である。 コロン (声:石田彰) ゆりのパートナーで♂。 ダーク戦にて死亡。 裏声出す気のないイケメン声。 この声で脱糞してたんだな……ジュルリ 「ん、心の種が産まれそうだよ……」 ちなみに名前の頭に「コ」の付く妖精は♂である。 【その他】 花咲薫子/キュアフラワー (声:坂本千夏) つぼみの祖母で植物学者。植物園の園長で67歳。 むか~しむかしに「キュアフラワー」として戦っていたらしい。 文句なしプリキュア最年長。 なお、計算すると現役時でも既にムーンライトより年上となるとか。 クリスマスにゲスト的に復活した。要はウルトラの父。 謎のイケメンさん (声:堀内賢雄) つぼみ達のピンチを救った謎の青年。 一部では「絶望先生仮面」「キュアゼツボウ」などと言われたが、その正体は皆の予想通り、コッペ様だった。 正体が判明するまで、つぼみは彼のことを「イケメンさん」と呼んでいた。 花咲空 (声:堀内賢雄) 薫子の旦那。故人。 初聞きでやたら渋い声で吹いた者も多い。 謎の「イケメンさん」のモデル。 志久ななみ (声 藤井ゆきよ) 愛称は『なみなみ』。 母性本能漂うファッション部のメンバー。 妹の『るみ』(声 玉川砂記子)がいる。 番ケンジ/キュアファイヤー (声:置鮎龍太郎) つぼみやえりかのクラスメイト。 えりか曰く『伝説の番長』。 お母様は17歳で巨乳。 そして男性初のプリキュア。 「熱風にゆれる一輪の花!キュアファイヤー!!」 後に、なみなみといい関係になる ◆変身アイテム ココロパフューム 香水型の変身アイテム。普段や戦闘中はポーチになる。 プリキュアの種をセットして、自らに振りかけることで変身する。 「こころの種」をセットして振りかけることにより、その種にちなんだ能力を得られる。 (例:赤のこころの種→レッドの光の聖なるパフューム!シュシュッと気分でスピードアップ!) ココロポット 「こころの種」を貯める壺。 ムーンライトの変身アイテムでもある。 ハートキャッチミラージュ 「スーパーシルエット」に強化変身するアイテム。 ◆エピソード 28話:サバーク史上最大の作戦! 夏休みの宿題終わりません!! 42話:とまどいのゆりさん! ラブレター見ちゃいました… ◆余談 事件解決後に毎回流れる某シーン 事件解決後に毎回流れる 強烈なバンクシーン に定評があり、 BPOのウェブサイトで真剣な苦情が紹介された事もある 。 流石に不味かったのか、後に下痢から固形へと変更となった。 BPOェ… 「俺たちは下痢がいいんや!」 小説版 2015年には初代と共にまさかの小説化。 アニメでは明かされなかった3年前の戦いを含め、キュアムーンライト視点の物語が綴られる。 その他、原作ではやや駆け足気味だったクライマックスが大きく補完されている。 (中にはふたご先生が単行本で触れていた没設定の反映されている場面も。お蔵入りしていたプロットが小説媒体という場で日の目を見たのかもしれない) 原作ラストより更に半年後、メインキャラのさらなる後日談に触れられているので、ファンの人は必見。 詳細は『小説 ハートキャッチプリキュア!』の項を参照。 トロピカル~ジュ!プリキュアとのコラボ 2021年放送の『トロピカル~ジュ!プリキュア』の劇場版『映画 トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』及び本編第33話「Viva!10本立てDEトロピカれ!」にて、本作のプリキュアがゲスト出演している。 つぼみ「アニヲタwikiの花言葉は『豊かな追記・修正』…wiki籠りさんならきっと素敵な追記・修正ができます」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\こころの種/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コロンの死は強烈だったな。まさかそんなシーンが流れようとは。 -- 名無しさん (2014-01-26 00 09 12) なみなみ好き -- 名無しさん (2014-01-26 00 20 26) 色々実験的というか冒険した作品だと思うけどこれだけ成功したのは大したもんだよ -- 名無しさん (2014-02-02 21 32 06) 今日始まった「ハピネスチャージ」は、のっけからこの作品と同じ雰囲気。ディレクターさんが同じだからか…。展開が非常に気になるところ。 -- 名無しさん (2014-02-02 22 00 57) 「これにはさすがの彼も満足の様子でこの世を去っていった」・・・彼って誰だよ!? -- 名無しさん (2014-08-19 06 09 07) ハートキャッチの世界観がどこか、スクエ二の聖剣伝説シリーズの世界観に似ていると思ったのは私だけ?こころの大樹を護るため、妖精達が召喚されて、聖剣シリーズでもマナの樹を護るため、精霊達が召喚されているし。 -- 名無しさん (2015-06-17 08 36 17) 山田さんの脚本と馬越さんの絵が、意外と梶浦由紀さんの音楽と合いそう。 -- 名無しさん (2015-08-10 19 26 39) ↑訂正、記の間違い -- 名無しさん (2015-08-10 19 28 11) 何故もも姉の項目が無い?プリ関係除いたら一番重要人物じゃないか? -- 名無しさん (2015-10-21 16 26 27) もしバンダイが2号ライダーの変身アイテムをプリキュアのそれに転用する風潮がこの頃からあったら。ココロパフュームからはエンジン音が鳴っていたのか。嫌だよ、そんな有害そうな香水 -- 名無しさん (2016-07-04 19 59 53) 勝手にコメントを削除することは禁止行為である「過度な自治」に当たり、規制対象になります。 荒らし等はまず報告をお願いします。 -- 名無しさん (2016-11-15 11 25 22) ↑報告してからやったのですが。とは言え急過ぎたのは事実なので次からは慎重に行きます -- ついでに大幅追記してみました (2016-11-15 11 57 35) 荒らしの書き込みを削除しました -- 名無しさん (2018-07-26 23 58 35) 荒らしの書き込みを削除しました -- 名無しさん (2018-10-04 13 20 38) 45話の時、つぼみ達の所に集まってきた人達全員プリキュアの正体に気付いていたのではないだろうか?そう思った理由1、あの時正体をわかっていてつぼみ達を励ましていたように見えた2、プリキュア達がいなくなった後つぼみ達もいなくなった事を誰も変に思わないのはおかしい3、最後の戦いに向かうプリキュアにももかがえりかと声をかけていた -- 名無しさん (2019-05-01 18 33 08) わりとその線あるよね。話は変わるけど、これとハグプリは最終決戦にあと1話欲しかった。両者とも、あからさまに時間足りなくて何かと端折ってたのが勿体無かった(一年通して面白かっただけに尚更)。ハトプリは小説版でこれ以上ないくらい綺麗に補完されたけどハグプリはどうなることやら -- 名無しさん (2019-08-24 07 18 33) 「心」をテーマにした話で内容は良かった。が、過去がいろいろと辛すぎて、朝から沈んだ気分になることが多かった…。可愛い絵柄とのギャップがスゴイ。まあでも、そこがハトプリの魅力なんだよね。 -- 名無しさん (2019-09-11 08 41 05) トロプリの単独映画に出演するみたいね。これまでも映画で存在感を放ってたえりかの扱いが気になるところ。 -- 名無しさん (2021-07-14 11 40 02) 令和に蘇るお尻パンチ -- 名無しさん (2021-07-14 15 55 23) 「伝説の最終決戦」タグを追加しまくる前に何を基準にそのタグを追加してるか教えてほしいのだが。片っ端から追加しすぎてる気がする -- 名無しさん (2022-01-23 14 09 09) 名前 コメント
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***祈里SIDE*** SPさんたちに抱え上げられたわたしがやっと降ろされたのは、砂浜から少し離れた人気のない岩陰だった。 運ばれる最中にいくらか抵抗はしたのだけど、屈強なSPさん達にプリキュアに変身していないわたしが敵うわけもなく……。 「あ、あの、わたし、も、戻らなきゃ……」 「……………」 美希ちゃんのいる方へと踵を返したわたしの前に、無言でザザッと立ち塞がるSPさん達……う、うう……怖い……。 仕方なく彼らに退くように指示してもらおうと、健人君へと振り返る。 「け、健人君、SPさん達に―――」 「――――やっと二人きりになれましたね、山吹さん……」 「え!?」 この状況で発せられた彼の言葉に、わたしは首を捻らざるを得ない……えーと……ほ、本気で言ってるの…? 頭の上にクエスチョンマークを浮かべたわたしに構わず、健人君は芝居がかった仕草で髪をかき上げ、唇の片方だけを吊り上げると、ニヒル?に笑った。 「いつぞやの船上パーティ以来ですね……あなたと二人きりになるなんて……今なら、あなたに告げられそうな気がする」 両腕を広げてわたしへと歩み寄る健人君。何故かわたしはその彼の様子に身の危険を感じ、後ずさりしようとした。 ―――けど後ろに立っているSPさんがあたしの背中を押さえ、これ以上の後退を許してくれない。もう!なんなのよ、本当に!! 「け、健人君!お、落ち着いてお話しましょ?ほ、ほら、二人きりなんかじゃなくて、わたし達の周りにはこ、こんなに一杯SPさん達がいるし!」 「―――彼らの事なら何も気にしなくても平気ですよ。風景だとでも思ってくだい。彼らは僕が命令しない限り何もしはしませんし。……それに」 健人君が再び指を鳴らすと、SPさん達は周囲からわたし達を覆い隠すように円陣を組んだ。……さっきの合図と変わってないのにどうしてそう連携が取れるのかしら? 「……これで人の目を気にすることもなくなりました。誰か通りがかっても僕達には気がつかないでしょう」 こ、こんな屈強な人達が固まってたら気がつかないわけないでしょ……ただ絶対に近づいてはこないでしょうけど……。 真っ直ぐにわたしの目を見つめ、健人くんがじりじりとわたしとの間合いを詰めてくる。 「―――先程の僕の告白、憶えてらっしゃいますか?僕は……あなたが大好きです。誰よりも大切な人だと思っている」 あ、そうだ、その言葉。それは……。 それは……わたしの欲しかった言葉。 でも、違うの。彼は決定的に勘違いをしてるわ。 「あなたもまた心の中で僕の事を憎からず思っている…それはさっきの反応からも明らかです」 「あ、あのね、それは違うのよ、健人くん!わたしが思わずボーッとしちゃったのは確かだけど、そういう理由からじゃなくて!そ、その―――…」 わたしが何よりも求めていた言葉。 だから―――催眠術をかけられたみたいについうっとりしちゃったけど。 けどね、それを言って欲しかったのは、あなたじゃなくて――――…。 背後にいたSPさんがわたしの背中を軽く、トン、と押した。 そのせいで前につんのめったわたしの身体を、健人くんが優しく抱きとめる。 「あ、あの…あ、ありがとう……え、えーと、は、離してくれないかしら?」 「―――…山吹さん、感じますか、僕の鼓動を!あなたを抱きしめられるなんて……もう僕はこの胸の高鳴りを抑える事が出来ません!!」 わたしの言葉が伝わっていないように、健人くんはわたしの体に回した腕に力を込めた。意外にも―――というか仮にも男の子だけあって、わたしの力ではその腕は振りほどけない。 ちょ…ちょっと……い、痛い………!! きつく抱きしめられ過ぎているせいか肺が圧迫されてるみたいで、わたしは非難の声すら絞り上げることが出来ずにただ口をパクパクさせるだけ。 そんなわたしの様子を見て、また何を勘違いしたものか、健人くんは幸せそうに微笑んだ。 「………(パクパク)」 「ああ、山吹さん、これが心が繋がってるということなのでしょうか……今の僕にはあなたの気持ちが手に取るように分かりますよ!」 「…………(パクパクパク)」 「あなたはこう言いたいのですね、『愛し合う僕たちに言葉など不要、ただ愛の誓いさえあればそれでいい』と!!」 ……どう解釈したらそういう風に取れるの……。 呆れるやら苦しいやらでわたしの全身の力がどっと抜けた。 「そう、山吹さん、それでいいのです。やはりこういう事は男性がリードしないと……」 グッタリとしたわたしの事をまたどう感じたものか、彼はそう言うと軽くわたしの顎を指先で持ち上げる。 え…?こ、この態勢って……ま、まさか……!! 危険を感じてわたしは必死に顔を背けようとした。 けれど、側頭部を背後のSPさんにガッチリと抑えられてしまい、健人くんと無理やり向かい合う羽目になってしまう。 そんなわたしの視界いっぱいに飛び込んできたのは―――――…… ニュウッと突き出された彼の唇だった。 い、イヤ!!イヤイヤ!! その姿は彼女の嫌いな軟体生物を連想させるようで、わたしの肌が一気に粟立つ。 そうよ、彼女。わたしのこの唇に触れていいのは彼女だけなの! 声にならない声をあげて、わたしは必死に彼女の名前を呼んだ。 (助けて――――美希ちゃ――――……) その思いも空しく、あわや彼の唇がわたしの唇に重なろうとした刹那。 「待ちなさい!!!!!」 聞き慣れた、凛とした美声が岩陰に響き渡った。 ***** 周囲にいたSPさん達がザザッ、と警戒のポーズを取る。 彼らが見上げた先、小高い岩の上に立っていたのは勿論――――。 (美希ちゃん!助けに来てくれたのね!!あ…でも…その格好……) なんとか首を捻って彼女の姿を見たわたしは思わず目を疑ってしまう。 岩の上に立ち、わたしたちを見下ろす美希ちゃんは……パーカーも羽織らずビキニのまま。 駄目よ美希ちゃん、そのままじゃ日に焼け……あら? 不思議なことに、それを一番気にしてるはずの彼女は、少し息が上がってるものの、平気で陽光の元に肌を晒していた。 「あ、蒼乃さん!ど、どうしてあなたがここにいるのですか!?」 意味合いこそ違え、わたしの言いたかった事をを御子柴くんが代弁してくれた。そ、そうよ、美希ちゃん、早くパラソルの下に戻らなきゃダメ!! 「…どうしてって、用があるから来たに決まってるじゃない、ブッキー…彼女にね」 そう言った美希ちゃんの目には何か強い決意の光のような者が宿っている。?何か思いつめてるような…? 「―――用なら僕たちの甘い逢瀬が済んでからにしていただけませんか?いくら彼女と親友同士とはいえ、恋の邪魔をするのはいささか無粋ですよ?」 健人くんが私の気持ちも知らずに勝手な事を言い出す。ちょっと!やめて!わたしの恋の相手は美希ちゃんだけなの! お願い、美希ちゃん!何か言ってあげて!! 「………そうね。いくら親友で幼馴染みだといっても、人の恋路の邪魔をする権利なんて……残念ながらないわね」 ―――え? 美希ちゃ……今……なんて…言ったの? 「ブッキーがあなたを選んだというのなら……」 美希ちゃんはそう言って悲しそうに顔を伏せてしまう。違うわ!そんな事あるわけないじゃない!!わたしが好きなのは―――。 どんなに声を張上げて否定の言葉を言おうとしても、わたしの口はただパクパクと動くばかりで一声も発することが出来ない。 「決まってるじゃありませんか、あなたもさっき見たはずですよ?僕の告白に頬を赤らめる彼女の顔を。もはや僕達は相思相愛。引き裂くことなど誰にも出来ないのです!」 まさか…美希ちゃんまでわたしがあの言葉に不覚にもときめいてしまった事を勘違いしてるの? 違うの!信じて美希ちゃん!!わたしが好きなのはあなただけなの!!お願い!わたしを健人くんから奪い返して!! 「…………」 わたしの願いも届かないのか、美希ちゃんは俯いたまま。ただ、その手は遠目に見ても強く握り締められ、震えているのが分かる。 そんな……美希ちゃん……。 「……用があるだけって言ったでしょ?あたしは……彼女にどうしても伝えたい事があるだけよ」 「どうしても……ですか?……祝福の言葉なら後でもいいと思いますがね」 御子柴くんが目配せすると、SPさん達が警戒の態勢を解いた。 「…………聞いて、ブッキー……」 少しの間を置いたあと、決意したかのように美希ちゃんの口が開かれた。 「あたしは……その…あたし自身情けないと分かってるんだけど……ちょっと……恥ずかしかったり、ま、周りの目を気にしちゃったりして……今まであなたに大切な事を伝えられなかったわ……」 彼女の口から、搾り出すかのように言葉が紡ぎ出される。 「幼馴染で……いつも傍にいたからって、甘えてた気持ちもあったのかもしれない。あたしの想いをきっとブッキーなら言わなくても察してくれるって思ったり……そのうちに口に出さなきゃ、って……でも……これからもあなたが傍にいてくれるなら……いつか伝えればいいかな、なんて……」 美希ちゃん……。 彼女の辛そうな表情に、わたしの心が締め付けられる。 ううん、伝わってたわ。けど、言葉にして……形にして欲しかったのはわたしの我儘。 それはわたしも、わたし自身でも分かっていた事なの。 「…………!!」 その気持ちをなんとか口にしようとしても、わたしの口はただパクパクと金魚みたいに開け閉めを繰り返すだけ。 言いたい事が言えないなんて……これじゃまるで足と引き換えに声を奪われたっていう―――……。 「……でもね、ブッキー。あたしは人魚姫なんかじゃないのよ―――自分の気持ちを伝えられないまま消えちゃうなんてゴメンだわ!!」 わたしの心を読んだみたいに、美希ちゃんは童話のお姫様の名前を言って顔を上げると、思い切るように大きく、深く息を一度吸い込んだ。 「―――あたしは!蒼乃美希は!誰よりもあなたを、山吹祈里って女の子が――――!!」 わたしの目を真っ直ぐに見つめて。 誰に恥じることも、照れることもなく。 塞き止められていた水が一気に開放されるように。 「大好きなのーーーーーっ!!!」 ――――わたしが一番聞きたかった言葉を、一番言って欲しかった人が、叫んだ。 途端に、わたしは締め付けていた健人くんの腕から逃れていた。美希ちゃんの発言に驚いて、彼の腕の力が抜けたっていうのもあるけど。 けど、それだけじゃない。わたしは一刻も早く、美希ちゃんの元に駆け寄りたかったから――――その為ならどんな固い束縛だって、きっと振りほどいただろう。 「美希ちゃん!!!」 健人くんと同じように呆然と立ち尽くすSPさん達の間をすり抜け、彼女の元へと走る、走る。 そして美希ちゃんの立つ岩の下へ辿り着くと、わたしは彼女に向けて大きく手を広げた。 「ブッキー!!?」 その行動にちょっと美希ちゃんはびっくりしたみたいだったけど、わたしの意図が伝わったように、こくん、と頷いて足場を軽く蹴って。 わたしの腕の中に、華麗に舞い降りてきた――――んだけど。 「きゃっ!」 「わっ!」 受け止められきれずに、彼女を抱えたまま、わたしは、どすん、と大きく尻餅をついてしまった。 「痛た……み、美希ちゃん、平気?」 「ブッキーこそ……怪我してない?もう…無茶するから…」 「だって……わたしじゃあの岩登れなかったんだもん」 「だからって……いい?そういうカッコイイ役目は、あたしがやるものなの」 顔を見合せ、相手の心配をしながらも、どちらからともなくわたし達は微笑み出した。 「ふふ、そうね。じゃあ―――次はお願いね。だって美希ちゃんはわたしの―――」 わたしの言葉に、彼女は少し面食らったような顔をして、自信なさげに顔の前で手を組み、モジモジと指を絡めだす。 「え?ブッキー……でも貴方はその……み、御子柴くんの方を………」 「わ・た・し・の・?」 私の促すような強い口調に、美希ちゃんは軽く咳払いをすると、今度こそ、ゆっくり、ハッキリ、そして優しく……後を続けた。 「あなたの―――――恋人、よ」 そのままお互いの背に手を回し、きついくらいに抱きしめ合う。もう二度と離れたりしない、って心の中で誓いながら。 そんなわたし達の様子を見ていたSPさん達から、なぜかパチ……パチ……と手を叩く音が聞こえ出した……。 最初はさざ波のように静かに、そしてやがて荒波のように激しく―――美しい舞台を見終えた観客のように。 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ………!! また健人くんが何か合図したの?と目をやると……どうやら理解を超えた光景を目にしたショックからか……その……彼は立ったまま蟹さんみたいに泡を吹いてて……。 少し可哀想だけど……ごめんなさい、健人くん……まるであなたの気持ちが泡になっちゃったみたいね……あの童話みたいに。 ともあれ、万雷の拍手の渦の中、わたし達は愛おしい恋人の鼓動をずっと感じ続けた。 ***** 陽光が輝り返して煌めいている波を眺めながら、わたしは隣に座った美希ちゃんにもたれ掛かっていた。 あの後、SPさん達は気絶した健人くんを担いで去っていき、わたし達は二人きり、こうしてパラソルに戻る事もせず、ずっと寄り添っている。 少し離れた場所にいるからか、この辺りには人影もまばらで、とっても静か―――……。 「えりか!い、いい加減に水着返してくださーい!!」 「海風に揺れる一輪のブラ!ホラホラー、アタシが好きなら捕まえてごらんよー!」 し、静かでもないわね。というか、あの子達まだやってたのね……。 と、貝みたいに口を閉じて考え込んだままだった美希ちゃんが話し出した。 「ねえ、ブッキー」 「ん?どうしたの、美希ちゃん?」 真剣な彼女の口調に、もたれた身体を起こすと、その横顔を見つめる。何かしら、思いつめているような……? 「……今回の事でね、その……あたし反省したのよ。当たり前だけど……言わなければ伝わらない事って絶対にあるのよね」 「そんな……伝わってたわ。わたしが……欲張って言葉にして欲しがってただけで……」 「でも、きっとそれが重要なんだと思うの。きちんと言葉にして、その時々の気持ちを相手に伝えるって……よく言うじゃない、苺がどう、とか」 「えーと…い、一期一会、かしら…?」 「ま、まあ要するに一度きりの機会を逃さないって事……よね?」 それで合ってたかしら、と首をかしげるわたしへと向き直ると、美希ちゃんはギュッ、とわたしの手を握り締めてくる。 「伝えたいことはその時にキチンと言うようにするわ。どんなに照れくさかったり恥ずかしかったりしても、ね」 「うん……」 その言葉が嬉しくて、わたしは彼女の手を握り返した。 それがスイッチにでもなっていたかのように、彼女の口が開かれる。 「好きよ…ブッキー……大好き」 「美希ちゃん……」 頬に熱を感じながら、貝殻を耳に当てて潮騒の音を聞くように、わたしはうっとりと彼女の声に聞き惚れた。 「心から好きよ。子供のころからずっと好きだった。その栗色の髪も、琥珀色の瞳も」 「嬉しい………」 おそらく、彼女からの初めての愛の囁きに、わたしの胸は高鳴り始める。 そう、これなの!わたしが求めていたのは!本当に好きな人からの甘い愛の告白! 「勿論外見だけじゃなくて、子供や動物に優しいところも、人の気持ちを考えて行動するところも……ちょっと運動が苦手なところも可愛いくて好き」 「やだ……」 いつになく饒舌に、かつ情熱的に、美希ちゃんは赤面しながらも言葉を続けていく。 その表情は真剣で、わたしは彼女が心の底からそう言ってくれているんだって信じられて……思わず舞い上がってしまいそうになる。 ありがとう、美希ちゃん、わたしも……あなたの事が……。 と、口に出そうとしたわたしの思いを遮るように、美希ちゃんは畳み掛けてきた。 「その黄色いビキニも似合ってるし、そ、その、やっかむワケじゃないけど、お、大きめのバストとか、あたしにない部分で好きなの」 「ちょ、ちょっと……や、やだ……は、恥ずかしいわ……」 「もう好き好き好き、大好き!ブッキーの事考えただけで他の事が手につかなくなる位に好き!大好き!愛してる!!」 「あ、あの、美希ちゃん、それくらいで……」 彼女の怒涛の勢いにわたしもさすがに面食らってしまう。 ま、待って美希ちゃん!少しはわたしの話も――――。 「ブッキーの傍に居るだけでどうにかなっちゃいそうなくらいにだーいす―――――」 「もうっ!!!」 そういうのはあんまり言い過ぎると逆に有難みって物が無くなっちゃうんだから! 放って置けばいつまでも続きそうな愛の言葉を止めるようにして、わたしは立てた人差し指を彼女の唇へと押し当てた。 その行為にキョトン、とした様子の美希ちゃん。わたしは人差し指を外し、そのまま彼女の首へと両手を回す。 「次は言葉だけじゃなくて、行動で示す事も覚えて、ね?」 今度は唇で、彼女の柔らかな唇をわたしはそっと塞いだ。 そのまま美希ちゃんの身体を抱えるように、柔らかな砂の上へと一緒に倒れ込んでいく。 「ブ、ブッキー?!」 ―――今度は美希ちゃんが面食らう番ね。 わたしは彼女に馬乗りになると、覆いかぶさるようにしてその耳元に囁く。 「わたしだって美希ちゃんの傍にいるだけでどうにかなっちゃいそうなんだから……」 「あ…や、ぶ、ブッキー……」 イヤイヤと首を降る美希ちゃんの顔は、羞恥からか更に真っ赤になって……それが尚わたしの気分を高揚させる。 ううん、よく見ると顔だけじゃない、彼女の体全体が朱色に染まっている。 わたしは躊躇うことなくその熱くなった肌に舌を這わせ……。 「痛い!!」 美希ちゃんの悲痛な叫びで我に返ったわたしは、重要な事を忘れていたのにようやく気がついた。 「美希ちゃん!!大変!!!」 ***エピローグ*** 「大丈夫?!美希ちゃん!?……普段日焼けしないようにしてるから、肌が敏感なのかしら……?」 「痛い……痛い……」 ホテルの一室で姉さんに心配そうな声をかける山吹さん。……その前のベッドにはグッタリとした姉さんが横たわっている。 自慢の白い肌が真っ赤になって腫れ上がっているのが痛々しい……見るも無残ってこういう事を言うんだろうな。 「……全く……全然戻ってこないと思ったら……一体何してたの?姉さん達」 「う……」 「あ、そ、その……」 僕の問いに今度は山吹さんまで真っ赤になる始末。まあ別に問いただしたりはしないけど。 ともかく、姉さんをこのまま放って置くわけにも行かないだろうな……日焼けに関しては僕も責任感じてるし。 「とりあえず何か薬を買ってきますよ。塗り薬……でいいのかな」 「あ、和くん、わたしが行くわ。そういう事ならわたし詳しいし!」 「山吹さんは姉さんの傍にいて下さい」 「で、でも……」 「知識があるならその方が安心です。薬局で聞けば大体分かると思いますから大丈夫ですよ」 「う、う~……ほ。ホントゴメンね……和希……」 申し訳なさそうな姉さんの声に軽く手を振って返すと、部屋を出る。 後ろ手にドアを閉めると、ちょっと皮肉っぽく呟いてみた。 「知識がなくたって、あなたが傍にいた方が姉さんにとってはいいんですよ、山吹さん」 胸が押しつぶされるように、ぎゅうっ、と痛む。 本当だったら、それが僕の役目であって欲しかったんだけどな。 きっといつまでだって、姉さんと僕は二人で一緒にいると思っていたけど。 でもいつの間にか、家庭の事情とはいえ僕達は離れて暮らすようになり、彼女は自分の王子様を見つけてしまった。 お姫様、と言った方がふさわしいんだろうけど……僕にとってのお姫様は……姉さん一人だから。 「……久しぶりに、太陽の下で泳ぐ姉さんの姿、見たかったな」 ―――優雅で、美しくて、彼女の起こした水しぶきまでもが真珠のように輝いて見えて。 幼い頃、その姿に心を奪われて……それからだろうか、自分が彼女を意識するようになったのは。 子供の時に見た光景が、今でもハッキリと脳裏に浮かんで……再び持病とは違う、鈍くて、重い痛みを胸に感じる。 だけど、正直に言って―――彼女と……山吹さんと一緒に泳ぐ姿は見たくなかった。 我儘だな、と我ながら呆れてしまう。 姉さんの隣には山吹さんが必要なんだって事は重々承知していて―――でも尚、その光景だけは目にしたくはなかった。 大切な初恋の思い出が、新たに失恋の思い出として上塗りされていくみたいで。 ………まだ子供、だな。僕は。 「……結果的にはあの二人、色々と上手くいったみたいだけどね。……とはいっても、姉さんがあの様子なら、二人きりで夜を過ごしても安全、かな」 軽く肩をすくめると、Tシャツの上に羽織ったパーカーのポケットに手を突っ込み、ホテルを出て海岸沿いの歩道をゆっくりと歩く。 海を眺めながら歩いていると、姉さんの昔読んでくれた絵本が頭に浮かんで来た。 ………想いを口に出来ずに、最後には泡になってしまった少女の恋の物語。 本当に彼女に似てたのは……他の誰でもなく、実は……。 そんな考えを頭を振って追い払う―――ちょっと感傷的で……ロマンチック過ぎるかな。 月の光を浴びて光る海が童話の挿絵みたいにあまりにも美しくて……そんな気分にさせてるのかもしれない。 と、この絵には似つかわしくない、歩道の脇に備え付けられたゴミ箱が目に入って来た。まるで僕を現実の世界に引き戻そうとするかのように。 苦笑いを浮かべて、パーカーのポケットを探りながら、誰ともなく問いかけてみる。どうやらまだ感傷的な気分は抜けきれていないらしい。 「ねえ、人魚姫だって、本当なら王子様に少しは意地悪してから消えたかったんじゃないかな?」 姉さんのバッグからこっそりと抜いておいた物をポケットから取り出し、目標めがけて軽く放る。 「まあ、血が繋がってるから想いを伝えることが出来ない、って不満の腹いせにしては、これくらいは軽い方だと思うよ」 カラン、とゴミ箱の中で、日焼け止めの瓶が小さく音を立てた。 了
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登録日:2013/08/05 Mon 07 27 25シャル/ケル 更新日:2024/07/04 Thu 20 54 03NEW!でランス/ダビ 所要時間:きゅぴらっぱ~!(約 22 分で読めます) ▽タグ一覧 (0H0) (0M0) (0w0) ( V ) (^U^) 13年冬アニメ 2013年 ABC ELEMENTS ※日曜朝8時30分です。 だが私は謝らない アニメ カオス サスペンス シリアス回多め ジャッカー電撃隊 テレビ朝日 トランプ ドキドキ!プリキュア ハイスペック揃い パロディの嵐 プリキュア プリキュアシリーズ マナハーレム メタファー レズの巣窟 一万年前のバトルファイト 七つの大罪 仮面ライダーOOO 仮面ライダーサソード 仮面ライダービースト 仮面ライダー剣 前作との凄まじい温度差 古賀豪 子供向けアニメ ←大人も楽しめるストーリー 宮本佳那子 寿美菜子 山口亮太 序盤はギスギスシーン多し 急展開の連続 愛 愛と自己中は裏表 最初から最後までクライマックス 東映 東映アニメーション 渕上舞 渡辺久美子 滅茶苦茶多い裏設定 特撮ネタの宝庫 生天目仁美 百合 稀に鬱展開あり 自己中 釘宮理恵 高橋キュア 高橋晃 響け愛の鼓動! 『プリキュアシリーズ』第10作にして8代目。 【概要】 【ストーリー】 【主な登場人物】◆プリキュア ◆トランプ王国 ◆一万年前のプリキュア ◆ジコチュー 【アイテム類】 【三種の神器】 【映画】 【エピソード】 【余談】 【概要】 モチーフは「トランプ」。テーマは「愛」 10年目を節目として、前作からメインスタッフを一新。 監督、脚本共に、シリーズ初参加となる古賀豪と、『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』『デジモンセイバーズ』の山口亮太を迎え、 東映のプロデューサーも3代目となる柴田宏明に交代。 キャラデザは『スイートプリキュア♪』の高橋晃を再起用。 スイートの時より線を減らして丸みのあるデザインとなっている。 音楽も『フレッシュ』からキュアメタルしていた高梨康治から高木洋に交代し、ダンスの振り付けもマエケンからMIKIKOに交代。 新旧入り混じった布陣で臨んでいくこととなった。 OP曲「Happy Go Lucky! ドキドキ! プリキュア」を歌うのは近年子役から声優業などに活動の幅を広げつつある黒沢ともよ。 Sound Horizonの第7アルバム『Marchen』で歌唱経験はあったものの、まさかの抜擢にファンは驚いた。 OP歌詞はとあるフレーズがネタになったことも。 内容は一年通してのストーリー構成に力を入れており、連続したストーリーが展開され、作風もサスペンスそのものである。 そのため伏線やサスペンス色も多く、一話から見直すと数多くの発見があり、各話の次に繋げる引きの強さも大きな特徴となっている。 味方・敵共々に設定やモチーフなどが非常に奥深く、劇中で語りきれなかった設定や小ネタも非常に多い。 主人公の設定も異例で、これまでは「特別な人間でなければプリキュアになれない」といった認識を避けるため、 平凡だけど一芸に長けた少女…が主人公だったのだが、本作の主人公は文武両道で生徒会長の地位に付いているバリバリの強い女性、であった。 それ以外の面々も何かしら特別な肩書きや能力(持ち前・努力を問わず)を持つ優れた少女ばかりである。 これもまたあえてプリキュアのタブーに切り込んでいると言えようか。 前作では採用されなかった追加戦士枠も復活し、しかも歴代でも例を見ない「それまでほぼ登場していなかった新キャラを投入」という異例の人事であった。 こうしたサプライズと、次回を楽しみにさせる地続きのストーリーは視聴者の心をがっちり掴み、 低下傾向にあった映画の興行収入については、前作とほぼ変わらずキープという下降傾向を見せかけていた当時において、その悪い空気を覆す成績を残した。 ただ逆に言うと作品単体を題材とした映画の興行収入は、本作を堺に急落していくこととなる。 尺の都合で登場できなかったキャラクターも存在し、シリーズ構成の山口のサイトではエイプリルフールのネタとしてそれらの匂わせ要素を総動員した、 後日談的なあらすじをジョーク混じりに公開。その後、小説プリキュアシリーズが登場したためそれらの展開が期待されたが、 同小説シリーズの事実上打ち切りという状況の合って、残念ながら実現が叶わないでいた。 しかし2024年、本作の10周年を記念して小説版の刊行が決定した。内容は不明。 【ストーリー】 異世界「トランプ王国」はある日、謎の勢力「ジコチュー」の侵攻を受け、崩壊の危機に陥った。 戦禍の最中、王女「マリー・アンジュ」は最後の希望を妖精たちに託し、地球へと送り込む。 やがてトランプ王国を滅ぼしたジコチューは、地球にもその魔の手を伸ばす…… 【主な登場人物】 ◆プリキュア トランプ戦隊ではない。 プリキュアシリーズと同い年だがトランプライダーも関係ない。 メンバーは変身前のスペックが高い優等生揃い。ポンコツばっかの前作とは対照的 今作以降、メンバーが全員優等生というプリキュアも増えてくる。 ♥相田マナ/キュアハート (CV:生天目仁美) ハートスートを司るプリキュア。 大貝第一中学生徒会長を務める、初の会長主人公。 度を越したお人好しで、どんな問題に対しても体当たりで解決していく猪突猛進型。運動神経も抜群で色々な部活から助っ人を頼まれている。 その身体能力は1話から発揮され、某兄貴を連想させた。ちなみにネーミングも同じ発想だとシリーズ構成から語られている。 順応性も異常で、突如現れたジコチューに説教を始めたり、プリキュアへの変身を快諾したり、そのメンタルはすさまじい。 最初は変身の勝手がわからず、ラブリーコミューン持ってライダー1号の『変身!』ポーズを取って失敗した。 あまりにも自分を顧みない献身性は「幸せの王子」と六花に渾名されるほど。 この通り完全無欠の超人に見えるが、実は音痴で乗り物酔いしやすい。 小さい頃の夢はサンタクロース、将来の夢は総理大臣。みんなの笑顔を守りたいらしい。一度泣いたら気持ちを切り替えるタイプ。 実家は洋食屋「ぶたのしっぽ」を営んでいる。看板メニューはオムライス。 パートナー妖精は「シャルル」(CV:西原久美子)。中盤で人間体に変身可能になった。 苗字が『相』から始まるハートの戦士だが偶然だろう。 ♦菱川六花/キュアダイヤモンド (CV:寿美菜子) ダイヤスートを司るプリキュア。 マナの幼なじみで生徒会書記。全国模試でTOP10に入るほどの頭脳を持つ。 医者になるのが夢。趣味はかるた。 幼少時からiPadを使いこなし(だいたい分かったわ!)、キュアラビーズを顕微鏡で見ただけで地球外物質であると断言したすごい人。 視力はあまりよくないらしく、勉強する時や遠くを見る際には赤いフレームのメガネをかける。 「幸せの王子」に対する「ツバメ」を自認しており、いつも厄介事を引き受けるマナのフォローに回っている。その関係は公式で「マナの嫁」とされるほど。 父親は冒険写真家で、部屋中には土産で送られてきた世界中の骨董品で溢れている。 チーム内では持ち前の知力を活かした司令塔を務めるが、ツッコミ 百合担当のイメージが強い。 上北ふたご先生の漫画版ではもはやガチレズ。 カエルが好き。希望の園の七騎士と会わせたらどんな反応をするんだろうか。 パートナー妖精は「ラケル」(CV:寺崎裕香)。シャルルの弟の一人である。発情期真っ盛りのまさしく淫獣。 六花→りっか→立花→たちばなとも変換出来るが謎の男は関係ないだろう。ここ一番で強かったり恋は実らなかったりするけど。 ♣四葉ありす/キュアロゼッタ (CV:渕上舞) クラブスートを司るプリキュア。 日本屈指の大企業グループ「四葉財閥」の令嬢。 父(CV 中村秀利)は世界をまたに駆け笑顔を届ける融資家、母は有名なオペラ歌手らしい。 プリキュアの情報を公にされないよう、ネット上の目撃情報などを削除する権限を持っているおそろしい人。逆らった者はクシャポイされる。 マナと六花とは幼なじみ。 幼少時は体が弱かったがマナと六花に会ったことで克服、彼女らの力になりたいがゆえ小学生の頃はピアノや習字だけでなく武道もたしなんでいた。 しかし、マナを侮辱したいじめっ子の双子とその兄(中学生)にブチ切れ、完膚なきまでに叩き伏せた経験がトラウマとなり武道の稽古をやめてしまった。 そのため最初はプリキュアの力を恐れていたが、ランスの励ましとブチ切れ事件後に武道の師でもある祖父・一郎(CV 麦人)が 「力は己の愛するものを守るためのもの。それを忘れなければ二度と力に飲まれることはない。己を磨き、心を高めよ!」 と教えたのを思い出しプリキュアとして戦うことを決意する。4話の予告は伝説。 執事のセバスチャン(CV 及川いぞう)は料理・技術・拳法なんでもござれと非常に有能な紳士。1時間前のピンクの執事にも見習わせたいもの。 防御 バックアップサポート担当。「防御こそ最大の攻撃ですわ!」 パートナー妖精は「ランス」(CV:大橋彩香)。シャルルの弟の一人で、たこ焼きが好き。中の人のネタで、時々「紫吹ランス」と呼ばれる事がある。 パートナーがランスで、クローバーはランスのシステムの元だが多分偶然だろう。 ♠剣崎真琴/キュアソード (CV:宮本佳那子) スペードスートを司るプリキュア。 「まこぴー」の愛称で親しまれる大人気の新人アイドルだが、その正体はトランプ王国最後のプリキュア。 当初は故郷を失った悲しみから単独行動を取っていたが、マナたちの優しさに触れて打ち解けていく。 地球での生活が浅いため常識は乏しく、突拍子もない行動を取ることが多々あるが、呑み込みはいい方。 しかしどこかポンコツな部分がある。あとやたら挟まれる。 トランプ王国時代から歌が得意で、前期EDではアイドル設定を活かし、主人公そっちのけでセンターを陣取った。 リアルワールドでもイメージアルバム「SONG BIRD」も出している。 真っ先に剣ネタの餌食になった人でもある(あんな人やこんな人)。 (0w0)「キュアソードの兄役とかで仕事来てほしいよね」(*1) 名前に反して剣戟戦闘を全くしないことを惜しまれているが、手刀は得意技でたまに見せることもある。(劇場版では剣を用いた必殺技あり) 中の人はかつて『プリキュア5』シリーズのEDを歌っていた。ユメミターイ パートナー妖精の「ダビィ」(CV:内山夕実)は最初から人間体にも変身でき、平時はマネージャーの「DB」として活動している。ダディではない。確かに剣崎のバディではあったが。 Α円亜久里/キュアエース (CV:釘宮理恵) ニゴリーカテゴリーエースを司るプリキュア。 中盤より参戦した追加戦士。突如として現れ、プリキュアたちを新たなステージに導くために試練を与える。 シリーズ通算2人目となる小学生プリキュアだが、変身すると口紅とアイシャドーがケバい大人になってしまう驚異のプリキュア。 すなわちロリキュアでキュアババア。年の割にはしっかりものだが、甘いものが大好きでニンジンが大嫌いなのが玉に瑕。 生みの親も誕生日も覚えていないが、茶道の名門を務める円茉莉に養女として引き取られ、亜久里も養母を実の祖母のように慕っている。 その正体はすべての世界の愛を願ったアン王女のプシュケーに満ちた心から生まれた存在だった。 かぐや姫みたいな過去持ちで、どこかルミナスを思い出すキャラである。 プリキュア5つの誓い、変身制限時間付き(5分間)、そして何より名前と、特撮ネタで溢れている。れいかさんに続く2人目のダークプリキュア5転生組。 彼女の登場で、2013年夏の釘宮病患者が風疹並みに増加した。 パートナーはアン王女の身体から転生した赤ん坊「アイちゃん」(CV:今井由香)。きゅぴらっぱ~☆ 関連商品のタオルや服に描かれているエースは口紅が無いことも多々あり、かなり若く見える。え?もともと若い? なお初登場の際はEDクレジットで名前を伏せられていたが、その話の字幕で名前がバレてしまった。 裏話として、実は本作では5人目の追加戦士はださない形で製作が進んでいたのだが、 第1話が完成した後に玩具販促的な事情で急遽「5人目の追加戦士を出す形でプロットを変更しろ」という至上命令が来たために、 「後付け」で作られたキャラというものがある。 このあたり、トランプ戦隊の行動隊長が追加戦士になった事情とまったく同じである。 偶然にしては出来すぎているといえるかも。 なおモチーフがAだが新世代ライダーは関係ない。 ◆トランプ王国 マリー・アンジュ (CV:今井由香) トランプ王国を統治する若き王女。かるたや彫刻、流鏑馬などをたしなむ多趣味なお方であり、少々おてんばなところがある。 ジコチュー侵攻時には自らも戦列に加わりキングジコチューを石化させる活躍を見せた。 地球への退避の際にキュアソードとはぐれてしまい長らくその居場所は不明だったが、中盤にてなぜか氷漬けの状態で発見される。 しかしその氷塊はダミーであり、本来は自身の心と体を亜久里とレジーナ、そしてアイちゃんに分けていた。 結局、別れた心はそれぞれ亜久里とレジーナの一つのハートになり、元の王女に戻ることは無かった。 ジョナサン・クロンダイク(ジョー岡田) (CV:櫻井孝宏) 数少ないトランプ王国の生き残り。王国騎士にして王女の婚約者でもある。 ジコチュー侵攻時には辺境の警備任務に就いていたため、王都に戻った時には既に手遅れだった。 地球に移った後は骨董屋「ソリティア」を営みながら新たなプリキュアの有資格者を探していた。 言動がとにかく胡散臭いため大友たちには変質者として見られている。 名前の由来は「ジョーカーだ」と思われる。前例でコイツがいるが…どうなんだろうか。 終盤まで出番がなかった(偽者は登場したが)ので視聴者から色々と心配されていたが、エターナルゴールデンクラウンを手土産に戻ってきた。 最終回では王女とは離別するハメになったが、トランプ共和国の初代大統領となった。 ちなみに櫻井氏のジョナサンだからといって悪魔城をラブホ代わりにしたりショータイ!と叫んだりはしない。 なお、トランプ王国にはキュアソード以外にもハート、ダイヤ、クラブスートのプリキュアがいたとされるが、ジコチュー侵攻時に2人の幹部と刺し違えた。 実際に戦死した訳ではない様子で、山口亮太氏が「プリキュアのパワーで封印したというレベル」と語っている。 プロトジコチューが倒された時点でジコチューに滅ぼされた世界や王国のプリキュア達は復活したとのこと。 ◆一万年前のプリキュア キュアエンプレス (CV:飯塚雅弓) かつて大いなる闇から世界を救ったプリキュアの一人にして、貴重な緑キュア。 プリキュアになれたよ!やったねミユキさん! パートナー妖精は亀や龍に変身する「メラン」(CV:松岡洋子)で、鏡の所有者に相応しいか否かマナたちに試練を与える。 恐らくはマナの先祖であると思われる。 また、エンプレスの他にもキュアマジシャンとキュアプリーステスという2人の戦士がシルエットで登場している。 トランプ王国のプリキュアや古代のプリキュアは、プリキュアの番外戦士に該当する。 『オフィシャルコンプリートブック』でも触れられている。 ◆ジコチュー 今作の敵勢力。 由来のひとつは七つの大罪。 詳細は個別項目を参照。 【アイテム類】 ラブリーコミューン 妖精が変身するスマートフォンで、通話も可能。 この状態で額に変身用キュアラビーズをセットし、「プリキュア・ラブリンク!」の掛け声と共にモニターに「L,O,V,E」をスライドタッチすることでプリキュアに変身できる。 L・I・O・Nではない。 キュアラビーズ 今回のプリキュア版オーメダル。変身用や必殺技用などの様々な種類がある。 トランプモチーフなのにどうしてカードにしなかったんだろう。翌年のハピネスチャージプリキュア!でのコレクションカード要素展開を見越してだろうか。 ラブハートアロー 可変弓型強化装備。収納状態と展開状態に変形し、強化必殺技と合体必殺技を発動するために召喚する。 よく見るとウインクの時の光が各スートの形をしている。 醒弓カリスアローではない。 ラブアイズパレット キュアエース用の変身アイテム。トランプ王国の秘宝「ロイヤルクリスタル」が五つ収められている。 これらにチップペンをタッチし、「プリキュア・ドレスアップ!」の掛け声と共にアイシャドウを塗り、鏡を見て瞳にハートが映るとキュアエースに変身できる。 ラブキッスルージュ キュアエース用の攻撃アイテム。やたらデカい口紅。色で発動する効果が異なる。ばきゅーん 去年のスマイルパクトと同様に、プレミアムバンダイで大人向け商品が販売された。 ブラッドリング リーヴァとグーラを取り込んだベールが彼らのジャネジーを利用して生み出した指輪で、イーラとマーモに着けさせた。 つけたら最後、外すこともできない。オマケに逆らおうとすると電流が迸ってしまう。 だが、このリングを装着させられたイーラとマーモは今まで以上に強力なジコチューを生み出すことが可能になった。 38話にてベールが2人からリングを外して自身のパワーアップに使用するが、プリキュアとの勝負の際に破壊されて消滅した。 指輪の魔法使いとは関係ない。 【三種の神器】 一万年前、世界が闇に覆われたときに現れたプリキュアが所持していた伝説のアイテム。槍・鏡・王冠の三種。 モチーフは日本神話の三種の神器。 ミラクルドラゴングレイブ あらゆる物を貫く光の槍。アン王女はこの槍を用いてキングジコチューを封印した。 王国崩壊後は王宮の地下に封印されていたが、レジーナによって引き抜かれ、強奪されてしまう。 一度はジャネジーを受けて禍々しい紫の光に染まるが、終盤レジーナの瞳が青に戻ると、それに合わせて白銀の輝きを取り戻した。 モチーフは草薙剣(天叢雲剣)。 グレイブだがありすの相方は特に関係ない。 マジカルラブリーパッド あらゆる真実を映し出す水晶の鏡。メランはこの鏡を長年守っていた。 一度はリーヴァ達に砕かれてしまうが、マナ達の諦めない心に呼応し、タブレット型アイテムに変化してプリキュア達に新たな力をもたらす。 更には竪琴形態の「マジカルラブリーハープ」となって、5人のプリキュアを翼の生えた「エンジェルモード」へと昇華させる効果も発揮できるようになった。 強化必殺技、および合体必殺技「ラブリーストレートフラッシュ」・「ロイヤルラブリーストレートフラッシュ」の発動を可能とする。 モチーフは八咫鏡。 エターナルゴールデンクラウン あらゆる知識が詰め込まれた黄金の冠。ジョナサンが持ってきたもので、亜久里とレジーナが被ると全ての真実を知った。 かつてはトランプ王国の地下で一万年前のプリキュアが倒した闇を封じる役目を持っていたが、 アン王女が病に倒れた際にトランプ国王が娘を救う一心で封印を砕き、この王冠を得たことがジコチュー出現の発端となった。 モチーフは八尺瓊勾玉。 【映画】 プリキュアオールスターズ NewStage2 こころのともだち 2013年3月16日公開。 スマイル組と次回作の「NewStage3」でキュアエコーのパートナーとなる妖精のグレルとエンエンと共にメインを飾った。 マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス 2013年10月26日公開。東京国際映画祭特別招待作品。 未来を壊しタイムパラドックスを引き起こさんとする者にプリキュアが立ち向かう。 タイトルがタイトルなので大友たちは気が気ではなかったが、最悪の事態は回避された。 なんと流血シーンがある。 ハートとエース以外は新技を披露した。 2番の歌詞にある「マシュマロ マロ マロ」の意味は、本作を観ることで分かる。 エキサイトニュースでは伊藤尚往監督へのインタビューがある。 肉弾戦やキュアエースの立ち位置に関する興味深い話も挙がっているので、是非とも見てみよう。 なおオールスターズ外の単独プリキュア映画としては、現状数値だけ見れば歴代最高の興行収入を叩き出したのは本作である。 しかし先の通り、次回作以降はライバル作の台頭や、オリジナルアニメ映画の台頭も相まって、どんどん興行収入を落としていくこととなる。 プリキュアオールスターズ NewStage3 永遠のともだち 2014年3月15日公開。 ハピネスチャージ組と共にメインを飾った。 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪ 2015年3月14日公開。 キュアハートとキュアダイヤモンドが声付きで登場で、残りのメンバーは声なし(なお、キュアソードの声の人はこの映画の公開当時では声優を休養中だった)。 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法! 2016年3月19日公開。 キュアハートとキュアダイヤモンドが『春のカーニバル♪』に引き続き、残りのメンバーが『NewStage3』以来声付きで登場。 (同時に本作品のプリキュア全員が声付きで登場するのは『NewStage3』以来) さらにプロトジコチューがこの映画の悪役が作り出した幻として初登場。 【エピソード】 1話:地球が大ピンチ!残された最後のプリキュア!! 35話:いやいやアイちゃん!歯みがき大作戦! 37話:なおせ好きキライ! ニンジンVS亜久里 【余談】 山口亮太によると相田マナは相田愛とも表記され、前述の通り大門大と同様のネーミング方法とのこと。 大門大=「大問題の男の子」、相田愛=「愛だよ愛!!」。 ちなみに桃園ラブは生まれた時に桃園愛と名付けられる予定だった。 子供も大人もこんな悲劇に見舞われたそうな。 今年も『アニメージュ』が特集や付録に力を入れている。 描き下ろしの一部は商品展開用のイラストとして流用された(絵のタッチは異なる)。 グルトのCMは後期EDのCGと歌詞を改変したもので、やたら気合が入っている。 更に新聞広告も凄すぎる。 2013年3月発売の『おはなしブック』にはふたご先生描き下ろしの番外編が収録。 そして2014年3月発売のふたご先生版の単行本は、『スプラッシュスター』第1巻から実に8年ぶりのものとなる。 最終話も描き下ろしとして収録され、5人全員のパルテノンモード 特殊コスチュームのレジーナが登場している。 おなじみの『まるごとブック』と同時発売(こちらはハピネスのカラー漫画あり)。 また、スマイルから続く『アニメディア』編集部による『オフィシャルコンプリートブック』も同月の発売である。 キャラクターやストーリーの紹介、スタッフや声優インタビュー、版権絵や設定画、初出の設定など盛り沢山の内容となっている。 2014年3月末にはTwitterにおいて映画のDVD実況が行われ、山口氏も実況に参加している。 その後、ファンとの質疑応答では様々な裏設定や裏話が明かされ、中には『オフィシャルコンプリートブック』でも語られなかったものもある。 2014年10月からはウェブサイトnoteにて山口氏による『ドキドキ!プリキュア回顧録』として1年に渡り更新された。 今回ここで初めて明かされた内容も多い。 先述のふたご先生の漫画版だが、何と売り出したその日に即日完売。 講談社は急遽同年4月に増刷版を発行したが、どういうわけか書籍取次ぎ最大手の日本出版には納入しなかったのか出来なかったのかは不明だが、 Amazonや楽天、セブンネットショッピング等のネット通販大手と販路を結んでいる書籍取次ぎ第二位のトーハンだけに納入した。 それでも、各通販サイトでは一週間ともたず、現在は品切れ重版未定となっている。 2014年12月から『プリキュアコレクション』として歴代シリーズの単行本が発売され、 全巻購入特典としてカラーイラスト集とドキドキの着せ替えカバーがプレゼントされている。 着せ替えカバーの仕様は『プリキュアコレクション』に合わせたデザインになっている。 2015年2月には『高橋晃 東映アニメーションプリキュアワークス』が発売。 プリキュアワークスとしては、5とスマイルの川村敏江ワークスに続き2冊目となる。 (『ハートキャッチ』も収録されている『馬越嘉彦 東映アニメーションワークス』を含めると3冊目) カバーは描き下ろしで、『プリキュア10周年公式アニバーサリーブック』の高橋氏の寄稿イラストと同様にレジーナも一緒に描かれている。 スイートとドキドキの版権絵や原画、インタビュー記事が収録。 Wiki籠り5つの誓い 一つ、Wiki籠りたるものいつもモニターを見て編集し続けること 一つ、項目は立てるもの 一つ、項目を愛することは編集し合うこと 一つ、Wiki籠りたるもの自分の編集を信じ決して後悔しない 一つ、Wiki籠りたるもの一流のアニヲタたるべし 試練は始まったばかり。早く立派な項目を作り上げなさい。では、アデュー! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2014-10-31 18 08 46) MXで再放送オメ -- 名無しさん (2014-11-02 23 41 42) 過去のコメントってもう見れないんですか? -- 名無しさん (2014-11-04 18 51 21) ホントにガチでOVAで続編一本作ってほしい。 -- 名無しさん (2014-11-10 00 25 12) ↑ドキドキの前にハートキャッチを -- 名無しさん (2014-11-10 00 35 45) ↑2 ルスト&ゴーマが復活の番外編とか見れたら、キュンキュンしちゃうね -- 名無しさん (2014-11-10 03 46 19) ルスト「相田マナ!その力で私を処刑するか!」「あたしに質問するなー!」とか「負けましたわゴーマ。私としたことが忘れておりました。人は皆ぁっ!プリキュアだということを(取り消して下さいの形相)」とかですか -- 名無しさん (2014-11-10 09 21 09) ドキドキとスイートのキャラデザさんの画集が出るのか…胸がキュンキュンするな! -- 名無しさん (2014-11-30 19 14 42) ハトプリ、yesスマイルに続きドキドキもか! ↑7 編集履歴から見れるよ ただコメントが増えると流れちゃうのでお早めに -- 名無しさん (2014-11-30 22 04 42) プリキュア五つの誓いとかの特撮パロやトランプ国王をエースらが救出する構図がまんまGガンだったりと、この作品パロディ多いよね おじさんには嬉しい作品ですよ! -- 名無しさん (2015-01-07 22 34 55) この作品の10話(高橋ナツコ脚本回)は余程衝撃的なのか、幼稚園雑誌どころか上北ふたご先生の漫画でもネタになった。 -- 名無しさん (2015-02-02 20 51 57) この作品のおかげで剣を見直すことができた。ありがとう。 -- 名無しさん (2015-03-20 11 35 55) 剣だけに限らず、特撮パロふんだんにあったけど、要所要所で働くベールがすごい楽しかったわ。ありがとう。 -- 名無しさん (2015-03-20 22 17 04) ラルクという単語は出てきてないよね。 -- 名無しさん (2015-03-31 09 20 13) キャラクターや世界観や設定はメチャクチャ魅力的なんだけど、どうも百合豚に媚びてる感があってそこだけ残念だわ。 -- 名無しさん (2015-04-22 17 02 03) なぎほのの時点で百合好き歓喜のネタ満載だったがあっちは媚びてねぇのか -- 名無しさん (2015-06-01 11 43 46) 他作品のプリキュアより名乗りが短い点と一部の技に”プリキュア”がついてない点はいただけないがストーリーは面白かったぜ -- 名無しさん (2015-07-31 23 31 20) シリーズは戦闘重視で見てるから、ほとんど必殺技バンクだけで終わる本作は、なんか残念だった…… -- 名無しさん (2015-08-01 00 17 39) ↑4 制作側は別に百合を意識して作ってる訳じゃないし、そちらがそういう見方してるからそう感じるんでしょうよ -- 名無しさん (2015-08-01 09 50 48) リーヴァの声はさんかくまんだ -- 名無しさん (2015-08-10 17 49 15) 岡田がイケメン過ぎる……。割りと本気で。最終的には一番報われなかったのにあの笑顔。プリキュアの男で最も尊敬できるキャラだわ。 -- 名無しさん (2015-11-01 11 09 19) このアニメ -- 名無しさん (2015-11-02 02 15 32) このアニメって何か金色のガッシュのパロディっぽいものもあった気がします。ファウードみたいなのがいましたし。 -- 名無しさん (2015-11-02 02 17 21) 岡田→ブルー→カナタ この頃からイケメン連続登場だなwww -- 名無しさん (2016-01-14 12 46 53) 西住姉妹が揃って出てたんだな -- 名無しさん (2016-02-08 04 02 57) 前作はオールスターズや5のパクリでガッカリしたけどこれは本当面白かった。伏線回収も凄い -- 名無しさん (2016-02-08 06 24 24) スマイルはパクリというか監督とキャラデザがそれぞれ一緒だね、確かに似た展開も割とあるけれど。ドキドキは小説やらOVAで裏設定見たいな -- 名無しさん (2016-02-08 07 41 36) 再放送で見とるが面白いな。明るさと暗さのバランスがいいと思う -- 名無しさん (2016-04-27 01 23 43) 侵略された異界が敵の本拠地・助っ人ポジションのイケメン・敵でも弱っていたら助ける話・最終決戦は主人公単独で決着と、後のハピプリやゴープリのフォーマットになっている要素も多いね -- 名無しさん (2016-04-27 12 03 18) ラブラブラーブ♪ -- 名無しさん (2016-04-28 12 42 30) 最近発売された絵本かなんかで岡田と王女の結婚式の絵があってやるせない気持ちになった。岡田は悔いはないんだろうけどね… -- 名無しさん (2016-04-28 14 20 45) 何でタグにパロディの嵐って書いてあるの? -- 名無しさん (2016-05-09 00 12 16) ↑↑小説版ドキプリが出るとしたら、マリー王女の消滅を認められなくて彼女を蘇らせるためにジコチューに魂を売って敵側になりそう。…先代の三人のプリキュアのうちの一人が…!! -- 名無しさん (2016-05-09 00 43 35) 櫻井のジョーで009を思い浮かべたのは俺だけ? -- 名無しさん (2017-02-16 22 30 43) わりに途中でいろいろ路線変更したのが表に出てる作品。終盤の展開がほぼ後付要素からというのも興味深い。初期プロットはどんなんだろう -- 名無しさん (2017-02-18 20 00 07) エース登場やそれに合わせてリヴァグラ登場とかあったけど、大筋そのものはあまり変わっていないじゃないかなぁと思う。岡田関連はもっといろいろあったように思うけども -- 名無しさん (2017-02-18 20 44 42) 相棒最終回に登場してて吹いたわw右京さん本当に調べたのかw -- 名無しさん (2017-03-23 07 07 34) 右京さんみたいなジコチュー幹部案があったってコンプリブックにあったけど、まさか本当にコラボしてしまうとは -- 名無しさん (2017-03-23 07 19 20) 最後の希望にウィザードのリンク仕込まれてるの草 -- 名無しさん (2018-07-14 18 06 23) 急に小説版の発売が来た。レジーナもちゃんといるな -- 名無しさん (2024-01-26 08 55 36) 小説新キャラのシルエットが公開されたが、ゴーマとルストは確定であと一人はありす兄のヒロミチかコレ? -- 名無しさん (2024-07-04 20 54 03) 名前 コメント
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秋も深まり木々の葉も散りつつある、ある日の公園の練習場。 何やら沈鬱な表情を浮かべた彼女が、一人あたしの元に来たのは、レッスンを終えて皆が帰った後の事 だった。 「ミユキさん、ちょっと話したい事があるんですけど……」 「―――美希ちゃん……何かあったの?」 その様子に尋常ならざるものを感じ、あたしは帰り支度をしていた手を止める。 練習の時から、何かいつもと様子が違うと思ってたけど……。覇気がないというか……。 いつもの美希ちゃんなら、どんなにハードな練習をした後でも、こんな顔はしないはずだわ。 でも今目の前にいる彼女は、何やら黒いオーラを纏っているかのようにどんよりとしていて……。 「―――今度のダンスの事、なんですけど……あたし、上手く踊る自信がないんです………」 「!!」 まさか彼女の口からそんな弱気な言葉がでるなんて―――!! いつも自信に満ち溢れた、あの美希ちゃんから―――!! 「ど、どうしたの?!あ、あなたらしくもない……?」 「………」 俯き、言いにくそうに口を閉ざす美希ちゃん。 いつもなら厳しい言葉をかけてるところだけど、さすがのあたしも混乱していて、それどころではない。 (何?何か今度のダンスに問題があった?!振り付けやステップならYou make me happyやH@ppy Together より簡単なはず……今の彼女達なら難なくこなせるはずだわ……じゃあ一体何が!?まさか怪我でもして るとか―――それとも何か精神的なもの?失恋?それともコーチをしているあたしに、憧れから恋に変わり つつある自分に気付いてしまって、踊れなくなったとか?!ああ、でもどうしよう。あたし達女同士だし… それにこう見えてあたしリードされる方が好みで年下は……あ、だけど美希ちゃんならリードしてくれそう な雰囲気が―――――) あたしの頭が目まぐるしく回転している中、彼女はやっと重い口を開き、ポツンと言った。 「曲が……ダメなんです……」 「―――はい?」 曲が気に入らないって……それだけの事? 頭の中から妄想を追い払うように頭を振ると、口に手を当て、えへん、と改まって咳払いをする。――― もう初めての夜の場所までは決めてたのに……。 「……え、えーと……曲がダメって言われても……今一番流行しているトリニティの新作だし……それに、 あなた達にピッタリだと思ってチョイスしたのよ?それがなんで……」 あたしの言葉に、美希ちゃんはピクッと身体を震わせる。 「組み合わせが……」 そう言って一度黙り込んだ後、彼女は思い切ったように顔を上げた。 「ベリーとパッションで……ウキウキ~ってフレーズが、どうしてもダメなんです!!」 多分、あたしはポカンとした顔をしていたと思う。アイドルなのに、恥かしいけど。 「フ、フレーズって……それをあたしに言われても……。某大手ファーストフード店か、作詞者の方に言って もらわないと……」 「だから……何とか曲を変えてもらえないですか?あの順番じゃあたし……ウキウキできる自信ないんです……」 切羽詰った顔であたしに迫る彼女。あ、ダメよ、そんな熱い目で見られたらさっきの妄想が―――。 「―――組み合わせなんて気にしてるの?おかしいわね、美希」 「!!」 あたし達の背後の木陰から、す、っとせつなちゃんが姿を現わす。 「―――せつな……ちょっ……盗み聞き!?」 「人聞きが悪いわ。ただ気付かれないように黙ってこっそり話を陰で聞いてただけよ」 「それを盗み聞きっていうのよ!それを!!お約束な返ししないで!!」 「そうなの?二つも勉強になったわ。ありがとう」 美希ちゃんの剣幕をけろっとした顔で受け流すせつなちゃん。 「それはそうとして、その組み合わせが、ってどういう事?ベリーとパッションで何か不満でもあるの?」 「う……」 再び口を閉ざす美希ちゃん。せつなちゃんはそんな彼女の様子を静かに眺めて。 「珍しく暗い顔してたから、興味が湧いて見にきたんだけど……もしかして美希」 せつなちゃんは少し呆れたような口調で言った。 「―――ベリーとパインならウキウキできたのかしら?」 「――――――!!」 美希ちゃんの身体が一瞬止まり、ワナワナと震えだす。 それに気付いているのか、せつなちゃんは冷静な声で言葉を続ける。 「だったら、頭の中でウキウキ~の部分をブキブッキ~に変換すればいいんじゃない?あ、でもそれだと パッションとブッキーが続いちゃって面白くないだろうから、ベリーとはくしょん!ブキブッキ~にすれば なんとなく美希が噂をされた後にブッキーが来た感じで……」 「うううううるさいわね!!!」 堪忍袋の緒もぶっちぎり、という様子で、美希ちゃんは顔を真っ赤にして叫んだ。 「だだだ、誰もベリーの次がパインになって欲しいなんて言ってないわよ!!ちょっとそっちの方が語呂は いいんじゃないかな~って思ってはみたけど!!そんなつまんない事、気にするようなあたしじゃないん だから!!」 せつなちゃんの様子は相変わらず変わらなかったみたいだけど。 あれ―――ちょっと笑った? 「―――そう。ならいいんだけど。変に気を使っちゃった?」 「使いすぎだわ!あたしを誰だと思ってるのよ!あたし―――」 「―――完璧な蒼乃美希、だわ。それならダンスも大丈夫、よね?」 「当然よ!」 美希ちゃんはそう言って、力強く胸を張ってるみせる。 なんか……上手い事乗せられてるようにしか見えないのはあたしだけかしら? 「安心したわ。じゃあ行きましょう?ラブ達がドーナツカフェで待ってるから」 「何?ブッキ……二人とも待ってくれてるの?じゃあ急がなきゃ!!ホラ、せつな早く!!」 「あ、美希アカル―――」 さっきまでの意気消沈ぶりはどこへやらで、返事も聞かずに、せつなちゃんの手を引き、駆け出す美希 ちゃん。 そんな彼女達の後姿を見送るあたしのポケットで、突然携帯電話が鳴り出す。 『あ、ミユキさんですか?せつなそっち行ってません?なんか、美希たんが遅いのが心配だから見てくる って、不安そうな顔でアカルンで移動したまま、戻って来なくて―――』 ラブちゃんの声に、今そっちに向かったわ、と説明してあたしは電話を切った。 それからレッスンの時のことを思い出して、苦笑い。 (そういえば、今日一番ウキウキした様子で踊ってたの、せつなちゃんだっけ―――) 二人とも素直じゃないんだから。 ……って言ってもせつなちゃんの方がちょっぴり上手かな? あれはあれで、案外ハッピーなセットなのかも。 そしてあたしはバッグに荷物をしまいながら、大きく溜息をついた。 ―――はぁ、あたしもウキウキしたい……。 了
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少し青さを取り戻した空が、何だか今日はいつもよりまぶしい。そう感じた。 ラビリンスの首都に、新しく造られた公園。まだ木々こそ生え揃っていないものの、草花の緑が、風にやさしく揺れている。 「おねえちゃん。それ、なあに?」 ふいに幼い声に呼ばれて、少女は立ち止まった。 腰に付けた白い携帯ケース。そこからはみ出した、赤と金に彩られたストラップに、小さな女の子の目が釘付けになっている。 「これ?」 少女はケースから携帯を取り出すと、屈み込んで女の子と目線を合わせた。 好奇心に満ちた大きな瞳。その目が、あの幸せな街の子供たちに、よく似た光を放っている。それを心から嬉しく思いながら、 「これはね・・・」 少女は、ゆっくりと話し出した。 どんぐりころころ その歌を教えてもらったのは、歩き始めたシフォンを連れて、みんなで公園に出かけた日のことだった。 幼い頃のラブたちが、「どんぐり王国」と呼んでいたという、公園の一角。大はしゃぎのタルトとシフォンにつられるように、私たちも夢中になって、どんぐり拾いに興じていたとき。ふいにラブが、その歌を口ずさんだのだ。 「なぁに?その歌。」 片手では持ち切れなくなったどんぐりを、大きめの落ち葉の上にそっと置きながら、私はラブの顔を見上げた。 「どんぐりころころ、っていう童謡だよ。」 ラブが得意そうに、続きを歌い出す。すぐに美希とブッキーも、一緒になって歌い始めた。 どんぐりころころ どんぶりこ お池にはまって さあ大変 ドジョウが出てきて こんにちは 坊っちゃん一緒に 遊びましょ どんぐりころころ 喜んで しばらく一緒に 遊んだが やっぱりお山が 恋しいと 泣いてはドジョウを 困らせた 「・・・それで、おしまい?」 歌い終わったみんなに、思わず尋ねた。 一瞬、私の脳裏に、どんぐりの坊やとドジョウ・・・ではなく、涙をふり飛ばして大泣きしているシフォンと、それをなだめようとオロオロしているタルトの姿が、鮮やかに浮かんでしまったのだ。 何だかちょっと悲しくて、あっけない終わり方だと思った。 「え? ええっと・・・確かこの歌って、2番までだったわよねぇ、ブッキー?」 美希が少し戸惑った様子で、ブッキーに助けを求める。 「うん。確かそうだったと思うけど・・・」 ブッキーも、何だか自信なさそうだ。 「うーんと、きっと、この後どんぐりは、ドジョウと一緒にお山に帰っていったんだよ!」 必要以上に力のこもった声で言うラブに、 「ドジョウまで一緒にお山に帰って、どうするのよっ!」 すぐさま美希が突っ込む。 ふふっと肩をすくめるようにして、ブッキーが小さく笑う。私も、仲間たちを眺めながら笑顔になった。 みんなとの楽しい時間。こんなことで暗い雰囲気になるなんて、もったいない。そう思いながら、さっき感じた小さな疑問を、心の隅に何となく仕舞いこんだ。 ところがその日、穏やかな時間が過ごせたのは、その時までだった。その日は・・・いや、その日から始まった一週間ばかりは、まさに怒涛の日々だったのだ。 またしてもインフィニティになったシフォン。子守唄でやっと元に戻ったと思ったら、ついに現れた、ラビリンスの最高幹部・ノーザ。その脅威に打ち勝とうと、みんなで行った特訓。焦りと不安から、仲間割れを起こした私たち。でも結局、大切なのはみんなの気持ちをひとつにすることだと教えられ、生まれた新しい技、グランド・フィナーレ。 みんなで楽しくどんぐり拾いをしたことが、まるで遠い出来事に思えるほど、それは濃密で、大変な一週間だった。 だからだったのだろう。久しぶりにラブの部屋に4人で集まったとき、 「せつなちゃん。あれから気になって、少し調べてみたの。「どんぐりころころ」の、歌詞なんだけどね。」 ブッキーにそう言われても、私はすぐには何の話か、よくわからなかった。 やっと思い出して、ああ、あの歌・・・と頷いた私に、ブッキーは安心したように、カバンの中から手帳を取り出した。 「この歌ね、元々、歌詞は2番までだったらしいの。でも、せつなちゃんみたいに、ちょっと寂しい終わり方だなって思った人が、多かったのかな。続きの歌詞を作った人が、何人か居たみたい。」 例えば、これ。そう言って、ブッキーは手帳を開いて、写し取った歌詞を見せてくれた。 この前みんなが歌ったメロディーを思い出しながら、恐る恐る口ずさんでみる。隣りから覗きこんでいたラブが、すぐに一緒に歌い始めてくれた。 どんぐりころころ 池のふち 一羽のムクドリ 飛んできて ドジョウの兄さん ありがとう 坊っちゃん一緒に 帰りましょう どんぐりころころ それからは お山とお池を 行き来して 友達たくさん 出来たねと やさしくそよぐよ 秋の風 「わはっ。どんぐり坊や、良かったね!」 「ふぅん。歌詞が加わると、ずいぶん雰囲気が変わるのね。」 無邪気に感想を言うラブと、感心したようにつぶやく美希。やさしい結末に、私も嬉しくなる。 「童謡って、続きの歌詞をつくることも、よくあるの?」 「わたしは他の歌では知らないけど・・・。でも、この歌は昔からよく歌われてきた童謡だから、思い入れがある人も、多かったんじゃないかな。」 ブッキーはそう言って、 「でもね。わたしは、元々の2番までの歌も好きだよ。」 と続けた。 「どんぐりさんが、その後どうなったのか。ドジョウさんは、どんぐりさんに泣きやんでもらえたのか。いろいろ想像できるじゃない?」 「そっか。歌う人が百人居れば、百通りの「どんぐりころころ」が出来るんだねっ?」 ブッキーの言葉に、ラブが目をキラキラさせる。 「もしかしたら、この歌を作った人って、そう考えて、わざと歌詞を2番までにしたのかもしれないわね。」 そう言いだす美希に、 「え?わざと?」 私が驚いて訊き返すと、彼女は私の反応がわかっていたかのように、ちょっといたずらっぽく微笑んだ。 「そ。わざと歌う人に想像させて、楽しんでもらえるようにね。歌ったり聴いたりした人の心の中で、初めて完成する歌、ってこと。それも素敵じゃない?」 なるほど、と思った。 この世界に来るまで、音楽に触れる機会がなかった私には、歌のことはまだよくわからない。でも、歌を作った人の想いだけじゃなくて、歌う人や、聴く人の想いも歌を形作るのなら。その世界は、きっと果てしなく広がっていくだろう。 ラブのベッドの上で遊んでいる、シフォンに目がとまる。この前公園で拾ってきたどんぐりを、並べたり、転がしたり、時々宙に浮かせたりして、キュアキュア~!とはしゃいでいる。 シフォンが大きくなって、もしもこの歌を耳にしたら、私たちとの想い出も一緒に思い出すのかな。そう思ったら、少し悲しいと思っていた歌詞も、付け加えられた物語も、そして素朴なメロディも、何だかとっても、愛おしくなった。勿論、歌に歌われた、秋の日差しがそのままコロンと固まったみたいな、小さな宝物も・・・。 * * * * 「これはね。どんぐり、っていう木の実を使って、お友達が作ってくれたものなの。」 せつなは、ストラップを大事そうになでながら、女の子に語りかける。それは、彼女がラビリンスに戻るとき、仲間たちからもらったものだった。 ラブが大切にしまっておいた、シフォンのおもちゃだったどんぐりを、祈里が、痛んだり壊れたりしないように、丁寧に処理し、補強して、金のリボンと赤の組ひもで、可愛く細工してくれたのだという。ふわりと香るアロマは、もちろん美希の特製だ。 今はもう、変身アイテムではないリンクルン。しかし、異世界間であっても、通信機器としてならちゃんと使える。 もっとも、せつなは普段それを大事に机の中に仕舞っていて、持ち歩いてはいない。今日珍しく身につけているのは、明日からの休みを待ちきれないラブから、ひっきりなしにメールが届くから。そしてそれを無視できないほど、せつな自身もわくわくしているから。 年に数回だけだったが、少しまとまった休みが取れたときには、せつなはなるべく、四ツ葉町の桃園家で過ごすことにしていた。 「ねぇ!見て、これ。とってもきれいだよ!」 夢中になってストラップを見つめていた女の子が、友達が近くにいるのに気付いたらしい。すぐにパタパタと足音が聞こえて、小さな頭があと2つ、仲良くせつなの前に並んだ。 「うわぁ、これ、なぁに?」 「どんぐり、って言うんだって!」 「かわいい~。」 「とってもきれい!」 嬉しそうにはしゃぐ子供たち。ラブたちの小さい頃も、こんな風だったのかな。微笑ましさを覚えながらそう思ったとき、不意に、脳裏にあの歌が浮かんだ。 (そう言えば・・・) 頭の中で歌詞を思い起こしながら、せつなはふと考える。四ツ葉町とラビリンス。どちらもとても大切な場所だけど、自分にとっては、どっちがお山で、どっちがお池なんだろう。 どんぐりのストラップに込められた、みんなの想い。ラビリンスに戻っても、時々は帰ってきてね、という優しい願い。それは、せつなにも十分に伝わっていた。 (まぁいいか。明日向こうに帰ったら、子供たちにストラップが大好評だった、ってみんなに話そう。ブッキー、きっと喜ぶだろうな。そしてお休みの間に、子供たちに教えられるような、草花を使った工作、習って帰ろうかな。) そんなことを思ったとき、自分が、どちらの場所に対しても「帰る」という言葉を自然に使っていることに気付いて、せつなは小さく笑みをこぼした。 「おねえちゃん、ありがとう!」 仲良く並んで走り去る小さな背中を見送って、改めてぐるりと周囲を見渡す。 今まで木なんて一本も無かったこの街。公園に植えられている木は、どれもまだひょろひょろとした、頼りない苗木だ。 でもやがて、木々は大きく成長して、公園の一角に、小さな林を作るだろう。秋には落ち葉の絨毯を敷き詰め、木の実も落としてくれるかもしれない。そうしたら、子供たちはあの時のシフォンのように、大喜びで宝物を探すだろう。 そして、もしかしたら。 それらの楽しい思い出が、いつしか歌になって、ラビリンスの子供たちに、歌い継がれていくかもしれない。歌を作った人の想い。歌う人や、聴く人の想い。ひいては、この公園を造った人の想いや、木々を育てた人の想い。みんなの想いを乗せて、広く・・・果てなく。 そんな幸せな想像をしばし巡らせてから、せつなはゆっくりと、公園を後にした。 ちょっと照れ臭いけど、今日感じたことを、今の嬉しい気持ちを、明日みんなに伝えたいな。そう思って見上げる空は、やっぱりなんだか、いつもよりまぶしい。そう、せつなは感じた。 ~終~
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戻る 両作品とも、各キャラの動き方から何から色々と上手い…… 丁寧なクロスの見本みたいなSSだった -- (名無しさん) 2010-09-28 00 16 43 元ネタ知らなくても面白く読めるってすごいよなあ クロスはこうあるべき -- (名無しさん) 2010-09-28 00 17 50 花言葉のチョイスが秀逸や -- (名無しさん) 2010-09-28 01 16 48 憂の心の花って実はアニメで憂の心情描写として使われてるんだよな -- (名無しさん) 2010-09-28 01 21 44 素晴らしい… -- (名無しさん) 2010-09-28 02 01 05 これは傑作だわ -- (名無しさん) 2010-09-28 02 30 30 これすごい良いですね。 花言葉聞いてぴったりだと思いました。 -- (通りすがり) 2010-09-28 06 58 33 唯と憂のお互いの愛情がものすごく深くて切ない そして憂良い子すぎる 花言葉を扱うアニメだけあって花言葉の描写では鳥肌立ちました -- (名無しさん) 2010-09-28 07 29 56 傑作 感動した -- (名無しさん) 2010-09-28 10 52 26 なんつーかこれ唯憂でよくね? -- (名無しさん) 2010-09-28 21 39 24 完璧だ -- (名無しさん) 2010-09-29 03 30 58 スゴくいい!プリキュア知ってればもっとよかったんだろうな -- (名無しさん) 2010-09-29 03 40 40 これは良すぎだろもう、感動した -- (名無しさん) 2010-10-01 22 32 35 はいはい神SSですわ 画面が涙で見えません -- (名無しさん) 2010-10-05 20 45 26 すげえ…感嘆しかできねえや -- (名無しさん) 2010-10-07 19 01 28 うおお、花言葉うまいなあ ほんとうまい -- (名無しさん) 2010-10-08 07 45 57 素晴らしい、泣いた -- (名無しさん) 2010-10-08 22 34 40 花言葉が素晴らしい! もっといろんな人に読んで欲しい作品だね -- (丼) 2010-10-13 23 28 40 ハートキャッチプリキュア4話くらいまで見たらこのSSで生きていけるようになるわ -- (名無しさん) 2010-10-14 21 55 10 唯と憂の愛情表現が最高だなあ最高だなあ -- (名無しさん) 2010-10-19 22 57 01 なんか普通にプリキュアの1エピソードとして 放送できるんじゃね?ってぐらい良く出来てる -- (名無しさん) 2010-10-23 18 51 41 最高です!!! -- (名無しさん) 2010-11-02 10 59 56 本気で涙流しながら読んでたわ -- (名無しさん) 2010-11-02 21 17 22 アニメのハートキャッチプリキュア!も熱くなってきたので久しぶりに読み返してみた 久しぶりに読んだらまた泣いた 想い合う姉妹は本当にすばらしい -- (名無しさん) 2010-11-09 19 47 23 完結記念カキコ というか、ハトプリは物語の構成上クロスオーバーが非常にしやすい万能な作品だなwwwあと他に合わせられるならフレプリか新作スイプリがあうか 誰か書いてくれへんかのう -- (名無しさん) 2011-02-15 02 17 45 挿絵の唯のデフォルメ感がヨス!(^O^) ブロッサム「唯さんならキュアギー太になれます!」 マリン「!?」 唯「うんたん♪」 -- (名無しさん) 2011-05-20 10 21 10 けいおん!もハトプリも両方見てたから楽しめた。 あと、このSSの軸となる唯憂の姉妹愛もこのくらいのさじ加減がちょうどいい(これがカプ批判に当たるのであれば謝ります。すいませんでした)。 -- (名無しさん) 2011-07-02 08 19 44 プリキュアは知らんけどこれはなかなか・・・。 -- (名無しさん) 2011-12-27 21 29 11
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とうといせかい 百合とはいわゆる女同士の絡み、ガールズラブの事である。 だが、変態やチンピラでひしめき合う正田作品ではエロとBLが性癖双璧を成しており、影響力はその二つに一歩及ばずなのが現状である。 以下、百合に当てはまりそうな描写を羅列する。 Dies iraeのドラマCD『ルサルカのついに私もヒロインに』でマリィのおっぱいを揉むルサルカ かつて行われたDies iraeカップル人気投票で第9位に選ばれたベアトリス×エレオノーレの関係を、正田卿は戦場のマリ見てと例えた。 香純ルートで香純に触手プレイをかますルサルカ 螢ルートで汚れを落とすため、ボトムレスピットのシャワーを浴びている螢へのスキンシップとして色々触るマリィ(それを盗聴している司狼) 関連したい項目 オレはただ、見たかったんだよ 何て事だ、素晴らしいじゃないか 無限の可能性が待っているのだ! 空気が旨い むしろグロとBLでは -- 名無しさん (2019-01-09 17 16 39) 衆道があるなら百合もあっておかしくない!……おかしくないよな? -- 名無しさん (2019-01-09 18 09 46) ”百合に当てはまりそうな描写”でパラロス関連が抜けておるぞ(主にアストとかアストとか)。むしろ項目見て真っ先にパラロスかな?と思った -- 名無しさん (2019-01-09 19 14 58) キリ番おめ -- 名無しさん (2019-01-10 10 37 25) 無理やりとってきた感が半端NEYOそもそも何でこの項目が出来たのか不明、他は分かるがルサルカ関連はあれは違うだろ -- 名無しさん (2019-01-10 21 00 08) そういやアヴェスターだと特に百合シーンなかったな… -- 名無しさん (2024-05-25 20 13 38) 名前 コメント
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サンバーンの腹心 ブレッシングプリキュアの先鋒。 他シリーズでいえば、ピーサードとかカレハーンとかギリンマとかみたいな人。 つまりは最初の犠牲者でもある? ネーミングの由来は太陽フレアに基づく。